犬の嗅覚は人間よりもはるかに優れている
犬の嗅覚が優れているという情報は、多くの人が知っています。具体的には嗅ぐニオイによっても異なりますが、人間の1000倍〜1億倍も優れていると言われています。
このように人間よりも嗅覚がはるかに優れている犬にとって、苦手な匂いもより強く感知してしまうため、嫌な匂いを嗅いでしまうとストレス原因となってしまいます。
苦手な匂いが家の中に終始漂っている場合、犬にとって居心地の悪い空間となり、体調不良の原因となるケースもあるため、犬にとって苦手な匂いは近くに寄せ付けないようにしましょう。
ストレスの原因に…犬にNGな『匂い』5選
では、犬のストレス原因にもなるNGな匂いには、どのような匂いが当てはまるのでしょうか。多くの犬が苦手としている匂いを紹介していきます。
1.人工的な香料の匂い
香水やマニキュアといった人工的な香料の匂いや化学物質による匂いは、犬にとって刺激臭となるためNGです。
飼い主の中には、強い化学物質の匂いを感じるマニキュアをしていたり、香水をまとわせたりする人が多いですが、こうした人工的な匂いに犬はストレスを感じています。
特に普段の飼い主の匂いとは違う人工的な匂いをまとわせていると、戸惑いとストレスを同時に感じてしまうため、飼い主に対して警戒心を持ってしまうケースもあります。
2.タバコの匂い
犬を飼っている人の中には喫煙者も多くいます。しかし、犬にとってタバコの匂いも刺激臭となるので、なるべくタバコを吸う頻度を減らしたり、犬と触れ合う前には吸わないようにしたりと配慮してください。
また、タバコの副流煙による受動喫煙は犬も例外ではありません。犬の目の前でタバコを吸ってしまうと、タバコの副流煙を犬も吸ってしまい、体に有害な物質を取り込んでしまうことになります。犬の前ではタバコを吸わないようにしてください。
3.柑橘類の匂い
人間にとっては「いい匂い」と感じる柑橘系の匂い。部屋の芳香剤などにも使われることが多いですが、実は犬にとって柑橘類の匂いは苦手な匂いの1つです。
柑橘類には、柑橘精油と呼ばれる物質が含まれており、その匂いが犬に刺激や不快感を与えると考えられています。そのため、犬が過ごす部屋に柑橘系の香りがする消臭剤などを置いてしまうと、犬にとってストレス原因となります。極力避けてください。
4.アルコール
犬にとってアルコールは猛毒で、少量でも飲んでしまうと命にかかわる場合があります。アルコールの匂いは、人間でも感知できるほど強い匂いを放っているため、犬にとっては特に強い刺激臭として感じてしまいます。
ツンとくるアルコール飲料自体の匂いはもちろん、飼い主がアルコールを口にしたことで、吐く息にアルコールの匂いが多量に含まれている場合も「嫌だな」と感じる犬が多いです。飲酒するときには犬のそばで飲まない様にしましょう。
5.お酢の匂い
お酢の匂いは、人間でも直接深く吸ってしまうとツンと刺激臭を感じ、咳込んでしまうことがありますよね。犬はより強く刺激臭を感じるため、お酢の匂いも苦手とする犬が多いです。
お酢は基本的に多くのご家庭に置かれている調味料の1つなので、犬が吸ってしまうこともあるでしょう。なるべくキッチンには近づかせないようにしたり、お酢をこぼしたまま放置したりしないなど、できる範囲で配慮しましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は優れた嗅覚を持つがゆえに、強い刺激臭や苦手な匂いを嗅いでしまうと、ストレス原因となってしまいます。今回紹介したNGな匂いは極力愛犬に近づかせないようにしましょう。