おすすめの遊び
1.動くおもちゃ
犬は動くものに反応する習性があり、カサカサ動く落ち葉や枝などに興味を示す子はたくさんいます。ボールが好きな子が多いのはこれが理由です。特に狩猟犬は投げたものを取ってくるレトリーブが好きな子が多いです。
ペットショップには、硬さの違うボールやスイッチを入れると動くおもちゃなどがたくさん販売されています。
おもちゃを投げたり床を這わせたりして遊びに誘ってみましょう。選ぶ際は、床が傷つかないように柔らかい素材のものが良いです。
また、高価なおもちゃを買わずに手作りすることもできます。
軍手に長めのロープを結びつけ、飼い主はロープをリードのようにしておもちゃを動かします。軍手の中にボールを入れると動きや噛み心地が変わります。なお軍手ではなく、ぬいぐるみを使うのも良いですね。
2.おやつ探し
犬にとって嗅覚を使う遊びは体力を消耗します。脳を刺激することにもなるのでシニア犬の認知症予防にもなり、目や耳が不自由な子でも楽しむことができるのでおすすめです。
一番簡単なのは左右どちらかの手に小さなおやつを隠し、どっちだと犬に当てさせるゲーム。
これを応用して重ねたタオルの中におやつを隠し、紙コップなどを複数用意して「どれに入っているかを当てる」というゲームがありますが、おやつの位置はわかっても取り出すときに頭を使うので、犬は体力を使います。
3.ひっぱりっこ
犬はものをかじったりひっぱったりするのが大好きです。専用のおもちゃを使って飼い主さんと愛犬で遊んでみてください。
遊び方はおもちゃを持って犬に見せ、咥えさせます。離さないのを確認したらひっぱりっこスタートです。
そして10秒くらい咥えさせて口から離すようにしてください。ただ見せるのではなくチョロチョロさせるなど動かし方を変えるとおもちゃが獲物に見えて犬は楽しめますよ。
ひっぱりっこをすることで咥えたものを離す「ちょうだい」の訓練にもなります。
長いぬいぐるみのような布製のものは破れやすいですが、噛み心地が好きな犬が多いです。
ロープでできたものはザラザラした歯ごたえで、丈夫という利点があります。犬によって好みがあるので、お気に入りのおもちゃを探してみてください。
室内遊びのメリット
犬の無駄吠えや破壊など問題行動の多くはストレスが原因です。
犬は知能の高い動物なので室内でじっとしていたらストレスが溜まります。そんなときに室内でも遊べればストレスが溜まらず、運動不足解消になります。
また犬が遊び方を知っていれば、留守番中に近くにあるおもちゃで遊んで待つことができます。急に飼い主の帰りが遅くなっても、部屋を荒らしているのではという心配が少ないです。
飼い主と一緒に遊ぶことでコミュニケーションがとれ、「おいで」「ちょうだい」といったコマンドの訓練にもなります。
室内遊びの注意
床に敷物を敷く
近年では多くの家庭の床がフローリング素材でできていますが、犬の足や関節には負担になると言われています。
滑りやすいので犬は踏ん張って歩いたり、転倒したりとケガの原因になります。犬の爪やおもちゃで床が傷つくことにもなり、修繕が必要になりますので、遊ぶ前にはマットを敷くといった対策をしましょう。
ペット用以外に人間の赤ちゃん用、古いカーペットなども使えますよ。
誤飲を見逃さない
犬と遊んでいるとおもちゃは必ずといっていいほど壊れるでしょう。
「ぬいぐるみを破って綿を出す」「プラスチックを割る」「ロープがほつれる」といったことはどの犬でも起こります。犬の噛む力は強力で小型犬は人間の4~5倍で約100kgと言われてますので、壊れるのは当然かもしれません。
また壊れたおもちゃの破片を飲みこむと、「口の中が傷つく」「食道に引っかかる」「胃や腸を傷つける」など大変危険です。遊んでおもちゃが壊れてしまったら、もうそのおもちゃは使わず部屋をよく片付けましょう。
休憩する
遊ビに夢中になると犬は興奮し、コントロールが効かなくなることがあります。うっかり飼い主を力強く噛んでしまったなど、事故に発展するかもしれません。
興奮してきたなと感じたら犬を休ませてあげてください。
日用品をおもちゃにしない
捨てる予定の靴下やスリッパなどを使いたくなりますが、犬には噛んで良いものといけないものの区別がつきません。
一度日用品で遊ぶ習慣がつくと、犬はまだ使うものまで噛むようになってしまいますので、おもちゃは犬専用のものを与えてください。
まとめ
散歩以外に室内で犬と遊ぶ機会があると、「コマンドやいけないことを教えられる」「コミュニケーションがとれる」「ケガや病気に気づきやすくなる」など、メリットがたくさんあります。
犬と飼い主が同じ家で生活していても、ふれあう時間が少なければただの同居人になってしまいます。犬とたくさんふれあって信頼し合える関係を築いていってください。