10歳以上の犬を飼っている人が絶対にしてはいけないNG行為5選
愛犬の健康のために何をすべきか考え始めた飼い主さんは、日々の生活の中で元気いっぱいだった成犬とは違う違和感を覚え始めているからではないでしょうか。
シニア期を迎えた10歳以上の高齢犬と暮らすと、これまでの生活のようにいかなくなることが次々と出てきます。
ただ、犬は言葉を話せないので「元気そうだから」と見過ごしてしまうことがあるので注意しなければなりません。
ここでは、10歳以上の犬を飼っている人が絶対にしてはいけないNG行為5選についてご紹介します。それぞれの対策もぜひ参考にしてください。
1.ハードなお散歩や運動
歳を重ねると人間もそうですが、これまで出来たことが出来なくなる瞬間があります。
歩くスピードが遅くなったり、階段が上れなくなったりした時に無理に頑張らせるのはNGです。
元気そうに見えても、犬も年齢を重ねるごとに衰えていきます。
愛犬の老化を受け止め難い気持ちはよくわかりますが、とくに足腰は弱くなるので無理な運動は避けましょう。
もし歩くことが辛そうに見えた時は、介助をしたり、抱きかかえたりしながら愛犬のサポートを行います。
いつものことが出来なくても愛犬を責めせずに、温かく見守ってください。
2.慣れないお出かけ
10歳以上の犬を連れてお出かけする際には、これまで以上に注意しながら行ってください。
シニア犬になると、長距離の移動や慣れない場所へ行くことが大きな負担になります。
愛犬とのお出かけは飼い主さんにとって楽しいものかもしれません。
しかし、愛犬の体の負担は常に考える必要があります。
老後を迎えた犬には、近場でゆっくりと過ごした方がちょうど良い気分転換になるでしょう。
3.長時間の留守番
高齢を迎えた犬の留守番には十分注意をしなければなりません。
とくに体の衰えや体調に不安があるシニア犬を、ひとりでお留守番させるのはできる限り避けるべきです。
視力が低下している、足腰が弱っているシニア犬は転倒や家具にぶつかるなどの不安があります。
とはいえ、飼い主さんの仕事や都合によって家を空けることもあるでしょう。
10歳以上の犬を留守番させる際には、信頼できる家族や友人に面倒を見てもらったり、ペットシッターに依頼したり、何らかの手を打つことをお勧めします。短時間の留守番であれば、危険なものをなくし広い範囲をサークルで囲むなどしてもよいでしょう。
4.無理に食べさせる
ヤンチャだった成犬とは違い、シニア期に入ると食事の量や内容が変わってきます。
飼い主さんとしては「たくさん食べて栄養を付けて欲しい」と考えてしまうものですが、無理に食べさせてしまうのはかえって逆効果です。
犬も人間と同様、年齢や犬種、体調に合った食事があります。歯や顎も衰えてきますので、硬いドッグフードよりも柔らかい方へ徐々に変えていきましょう。
もし下痢や嘔吐、食欲低下が見られる場合は、1度専門家や獣医師に食事についてアドバイスを受けることをおすすめします。
5.不適切な環境づくり
10歳以上の犬を飼う方は、年齢に適した生活環境であるか見直してください。「元気だから大丈夫」と軽視するのはNGです。
シニア犬になると足腰が弱くなる、視力低下、認知症などあらゆる症状が出てきます。
犬自身もこれまで出来たことが出来なくなることで自信を無くしてしまい、不安を感じてしまうことが多くなるでしょう。
- 転倒防止のマットを敷く
- サークルを設置する
- 家具の角にクッションを付ける
- 部屋の温度管理を見直す
ある程度行動を制限することで、家具にぶつかったり転倒をしたりするなどケガを避けることができます。
それと同時に、犬の失敗経験を避けることもできるのでぜひ早めに対策を行いましょう。
介護が必要になってから環境を整えるより、早めに対策を取ることが愛犬の健康を保つことにつながります。
まとめ
愛犬家にとって、犬の老化は受け入れ難いものです。
しかし、これまで通りの生活を続けることは犬に負担を与えてしまいます。
ぜひ今回ご紹介をしたNG行為はしっかり避けて、愛犬の快適な老後生活を迎え入れてあげましょう。