犬は室内飼いが主流
もう何年も前から犬は室内飼いが主流ですよね。小型犬や中型犬はもちろん、大型犬でも室内で飼われているご家庭や、また飼ってみたいと思われている方も少なくないはず。
しつけをしっかりと行う前の犬は好奇心から何でも口にしてしまうことがあり、飼い主さんの大切な物が破壊されてしまうこともあれば、愛犬を危険に晒してしまうこともあるのです。
「してはイケないこと」をしつけでしっかり教えて学習してくれるまでは、目が離せない時間も多くなると思います。
愛犬のために室内環境を整えましょう
犬を室内で飼うのであれば、愛犬が安全に尚且つ、ストレスを感じることなくリラックスできる環境を整えあげることが大切になります。事故やケガを防ぐだけでなく、落ち着くことが出来る環境であることで体と心の健康を守ってあげることが出来るのです。
犬を危険に晒している『ダメな室内環境』4選!NGな理由と変更すべきポイント
1.床が滑る
フローリングの床は多くのご家庭で使われている床材。掃除がしやすく耐久性も良いことから人にとっては暮らしやすい床材ですが、犬にとっては危険な物のひとつです。
フローリングの床は犬にとって非常に滑りやすく、足腰に負担をかけるため関節を痛める原因になりかねません。転倒して骨折してしまうことも十分に考えられるので床は滑らないように工夫しましょう。
カーペットを敷く、ジョイントマットを敷く、滑り止めのワックスを塗るなど方法は沢山あります。ワックスの場合、安全性の高いものを選びましょう。
また、カーペットであれば大きな1枚になるので一ヵ所汚れてしまっただけでも掃除が大変ですが、ジョイントマットであれば汚れた部分だけを取り外して洗うことが出来るので手軽に使用できるためお勧めです。
2.温度や湿度が適切でない
犬は一般的に暑さよりも寒さに強いと言われる生き物。しかし犬種ごと、また個体ごとに暑さや寒さに対する強さは様々です。その上、室内飼いが主流となった現在、昔に外で飼われていた犬と比べると、屋外にいる時間が短くなったため体温調節が上手ではない個体も多いよう。
個体差はあるものの犬にとって快適と言われる温度は22度程度。暑さ寒さが厳しい季節には冷暖房でしっかりと温度調節をしましょう。
また室内の湿度にも要注意です。乾燥がひどいと皮膚トラブルや呼吸器系のトラブル、湿度が高いとダニが発生しやすくアレルゲンとなってしまう危険性があります。湿度は50%前後を目安に調節しましょう。
3.段差が多い
犬にとって段差の上り下りは足腰に負担をかける動きになります。猫は高い所に飛び乗ったりすることが出来ますが、犬は平地で生活する生き物。高いところから飛び降りた時の衝撃にも弱く、体の構造上、段差の上り下りには適していないのです。
日常的に階段などの上り下りをしている犬は椎間板ヘルニアのリスクが高くなってしまったり、高いところからの飛び降りでは骨折などのケガに繋がる危険性があります。
ご自宅の中で段差と言えば階段ですよね。出来るだけ犬には階段の上り下りをさせないよう柵などを使ってガードしましょう。
また高いソファやベッドなども出来る限り、犬が上り下りしないよう注意し、ソファやベッドに犬を乗せる場合は、低いソファを用意する、また市販のスロープなどを使用して下さい。
4.危険な物が届く位置にある
犬はとても好奇心旺盛な生き物です。特に子犬のうちは目に見えるの物、ニオイが気になる物、何でも口にしてしまいます。特に危険な物と言えば電化製品のコード。誤って噛んでしまうと感電の恐れ、また火災の原因にもなりかねません。
コンセント部分は愛犬が気づかないようブロックなどを置いてガードしたり、コード部分も家具の後ろを通すなどしてイタズラできない工夫をして下さい。
その他、テーブルの上に乗っている物、棚の上に乗っている物でも犬が後足で立ち上がり届いてしまう高さであれば何でも口にする可能性がありますので、危険な物やイタズラされたくない物は絶対に届かない場所へ移動させておきましょうね。
まとめ
室内飼いされている犬にとって1日の大半の時間を過ごすのがご自宅になりますよね。愛犬が安全で健康的に過ごすためには、室内環境を整えてあげることもとても重要になっていきます。
しつけがしっかり入るまでは毎日のようにイタズラ三昧で大変だと思いますが、誤食やケガなどに繋がってしまうような危険な室内環境だけは作ってしまわないように気をつけましょう。