犬の『平均睡眠時間』は何時間くらい?
「愛犬の睡眠時間は他の犬と比べて足りているのかな?」と疑問に思うことはありませんか。犬の睡眠時間はその犬の活動量や年齢、生活環境などによって大きく異なります。ここではあくまで『平均睡眠時間』を紹介していきます。
1.成犬では12時間前後が平均
一般的に健康的な成犬の平均睡眠時間は12時間前後と言われています。1日に10時間〜14時間眠る犬が多いと言われており、眠っている間は比較的浅い睡眠を繰り返していると言われています。
そのため、実際はまとめて約12時間眠ることは少なく、1日の中で安心して眠れる時、あるいはリラックスしながら寛いでいる時に、短時間の睡眠を繰り返し睡眠時間を確保しています。
ただし日中に活動量が多い犬は、疲れから平均よりも多く睡眠時間をとる傾向があり、反対に活動量が少ない犬は睡眠時間が少なくても問題ないケースも多いです。
2.生後3ヵ月くらいまではほぼ1日中寝ている
子犬期と言われる1歳までの犬たちは、成犬に比べると睡眠時間が多い傾向にあります。特に生後3ヵ月頃までの子犬たちは、1日をほぼ寝て過ごしていることが多いです。
遊びたい時に体力を考えず思いっきり遊び、子犬の体格に合わない体力の使い方をするため、突然ぱたっと寝てしまう…という様子を見せる子犬も少なくありません。
生後3ヵ月を過ぎた頃からは、少しずつ犬によって個体差が出てきます。まだ1日の大半を寝て過ごす子犬もいれば、活発な性格の子犬は活動時間が多く、睡眠時間が14〜16時間程度と短くなっていく子もいます。
3.老犬も休息が必要なので長時間寝ることが多い
成犬の平均睡眠時間は12時間前後ですが、シニア期と呼ばれる7歳を過ぎたあたりからは、徐々に睡眠時間が長くなる傾向にあります。
シニア犬〜老犬は、健康的な青年期の成犬に比べると体力が衰え、疲れも溜まりやすくなります。すると今までと同じ活動量でも、より多くの休息が必要になるため、今までより少し長めに睡眠時間を確保する必要があるのです。
ただし、突然睡眠時間が長くなった場合は体調不良などの異常が考えられるため、一度かかりつけの動物病院を受診しましょう。
成犬なのに寝ている時間が長い…問題はないの?
青年期の成犬なのに、平均的な睡眠時間の12時間よりも長く寝ている場合、「うちの子、寝すぎじゃない?体調が悪いのかな?」と不安になってしまいますよね。
先にお話した通り、犬によって睡眠時間の差が大きいので、一概に体調不良が原因とは言い切れません。では犬の睡眠時間が長い場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
1.生活環境の変化などでストレスが溜まっている可能性
ストレスが蓄積されていると疲労がたまるため、睡眠時間が長くなる原因になります。
例えば、直近で引越しや家族の独立、家族が増えたなどの生活環境の変化などは、犬にとって大きなストレス原因となりやすいです。
他にも飼い主があまりかまってくれない、留守番時間が長い、過ごしている環境が騒音で休めないなどもストレス要因となります。
2.以前より明らかに睡眠時間が長くなった場合は病院へ相談を
ある日を境に、突然以前より明らかに睡眠時間が長くなった場合は、体調不良や病気などの原因が疑われるため、一度病院で相談するべきでしょう。
シニア期に入ったとしても、突然睡眠時間が大幅に増えることは考えにくいです。この場合は、病気などの異変により疲労や不快感が蓄積されており、休息を取るために睡眠時間が長くなっている可能性があります。
また、飼い主の気付かぬ間に足を怪我していたり、体の痛みなどの理由により、眠っているのではなく座り込んでいる状態も考えられます。
「なんだか最近、元気がない」と感じる場合は、かかりつけの動物病院に連れて行き、診察や検査などを受けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬の睡眠時間は、成犬であれば10時間〜14時間眠る犬が多いです。しかし、あまりにも長く眠り続ける場合は、体調不良やストレスが原因となっている可能性もあります。一度かかりつけの動物病院に相談しましょう。