犬に好かれる人と敬遠される人の違い
人と同じように、犬にも個性がありますし、犬種の特性もあります。
必ずしも断定することはできませんが、一般的に「犬に好かれやすい人」「敬遠されやすい人」には、一定の傾向があるといわれています。
敬遠されやすい人の傾向としては
- 声が低い
- 態度が威圧的
- しつこく構う
などが挙げられます。
つまり、
- できるだけ高めの声で話しかける
- 柔らかな物腰で接する
- 自分勝手にしつこく構いすぎない
といったことに気を付けることが、犬から好かれるコツだと言えるでしょう。
とはいえ、いくらこのようなことに気を付けていても、実際に愛犬が飼い主さんに対してどのような気持ちでいるのかは気になるところです。
それでは、愛犬が愛している人に対して愛情のサインとして送ってくれるラブコールには、どのようなものがあるのかを見ていきましょう。
1.背中を向けてくっつく
もしも人と一緒に暮らしていなければ、犬は捕食者として狩りをして生きていきます。
しかし、生態系の中では中間層にいるため、犬自身もまた獲物として狙われる立場でもあります。
そのため犬は、常に他者に対しての警戒を怠りません。
したがって、犬は第三者に背中を向けるという行為は、普通は行いません。
もしも愛犬が背中を向けてくっついてくるようなら、それは飼い主さんを信頼している証です。
飼い主さんの温もりを感じながら安心して甘えていると思って良いでしょう。
2.抱っこをすると姿勢を立て直す
もしも愛犬を抱き上げた時に、もぞもぞと体を動かして体勢を立て直すような場合は、嫌がられていると思わなくても大丈夫です。
より長く抱かれるために、自分で居心地の良いポジションを探しているのだと考えられます。
抱き方によっては腰に負担をかけてしまうということもあるので、愛犬の抱かれ心地や安全性を考慮した抱き方をするように、気を付けましょう。
3.遊んでいたら唸った
犬が唸ると、何か気に触ることがあって怒っているのかと思いがちですが、唸っているからといって必ずしも怒っているとは限りません。
一緒に遊んでいる時に愛犬が唸る場合、楽しさが募ってつい唸ってしまっている場合があります。
遊びに夢中になっているために唸り声が漏れてしまっているので、そのまま楽しく遊び続けてしまうと、興奮がピークに達してコントロールできなくなる可能性があります。
できれば一旦中断し、クールダウンさせてから再開するとよいでしょう。
4.お腹を見せる
相手を信頼している場合、お腹を見せてくれることもあります。
お腹は唯一骨でガードされていない部位なので、攻撃を受けると大きなダメージを受けてしまいます。
犬同士が喧嘩をしている時に仰向けになりお腹を見せると、「降伏です!」というサインになります。
しかし、飼い主さんに対して仰向けでお腹を見せた場合は、「お腹をなでて!」と甘えているサインです。
飼い主さんに対して絶対的な信頼を寄せて甘えているので、優しく声を掛けながらなでてあげましょう。
5.身体を擦り付けてくる
犬が自分の身体を何かに擦り付ける時、そこにはいくつかの意味が潜んでいます。
飼い主さんに自分の身体を擦り付けてくる場合、それは感謝や満足を示している、また大好きな飼い主さんのニオイを自分に付けたり自分のニオイを飼い主さんに付けたいといった気持ちの表れだと考えられ、愛されている証拠です。
6.耳を後ろにペタンと伏せる
耳を後ろにペタンと伏せる仕草にもいくつか理由がありますが、穏やかな表情をしている時は、「一緒にいられて幸せ」というサインだと考えられています。
相手を信頼してかなりリラックスした状態なので、愛されている証だと思ってよいでしょう。
ただ、もし尻尾も下がっていたら、それは不安や緊張をしている時のサインなので注意が必要です。
7.顔や口の周りを舐める
犬はいろいろなものを舐めます。
特に相手の顔や口の周りを舐める時には、特別な意味があると考えられています。
子犬が母犬に餌をねだる時のように甘えている、野生時代に群の仲間に対して親愛の気持ちを示す行動の名残りなどです。
いずれにしても、愛情のサインだと考えてよいでしょう。
ただし犬の口内には人獣共通感染症の原因となる雑菌も多いので、さりげなく別のことに注意を向けさせ、口の周りは舐めさせないようにする方が良いでしょう。
8.大好きなおもちゃを持ってくる
もしも愛犬が一番好きなおもちゃを咥えて飼い主さんのところにやってきたら、大好きなおもちゃを飼い主さんと共有して一緒に遊びたいという気持ちの表れです。
飼い主さんを、大切な親友だと思っているのです。
時と場合にもよるでしょうが、愛犬の気持ちを汲んで、短時間でも良いのでできるだけ応えてあげられるようにしたいものです。
まとめ
犬が愛している人にだけ送る代表的なラブコールを見てきました。
犬が敬遠している人に対して示すサインは、「尻尾が下がっている」「近づくと後退りする」「威嚇して吠える」といった行動です。
何が愛犬に不快感や不安を与えているのかについてを探り、愛犬と良い絆を築けるように努力することで、愛犬からのラブコールを受け取りましょう。