犬が人を追いかける時の心理
1.遊んでもらっていると勘違いしている
犬が人を追いかけるのは、遊んでもらっていると勘違いしているからです。
人は犬が怖くて逃げているのかもしれませんが、犬は「追いかけっこだぁ~♡」と喜んで追いかけている可能性があります。
普段から人と追いかけっこをして遊ぶ習慣がある犬なのではないでしょうか。
逃げる人を目の前にした時、つい追いかけたくなってしまうのです。興奮して飛びついてくることがあるかもしれません。
2.狩猟犬の本能
犬が人を追いかけるのは、狩猟犬としての本能や習性による行動だからです。
子供ってよく走り回りますよね。子供の頃に犬に追いかけられて怖い思いをしたという人が多い理由です。
人だけではなく、猫や鳥も追いかけます。自転車やバイクや車を追いかけようとすることもあります。
本能や習性なので、どうしても追いかけたくなってしまうのです。
愛犬が狩猟犬としての歴史のある犬種である場合、特別なしつけが必要になることがあります。
狩猟犬としての「追いかける」という本能や習性を「悪いこと」と捉える必要はありません。
牧羊犬や牧畜犬など、本能や習性を活かしてトレーニングをされている犬もいます。
家庭犬としても上手くコントロールすることができれば問題ありません。
追いかける対象が人ではなく、ボールやディスクなどおもちゃに向けられると楽しく遊びながら本能を満たすことができると思います。
3.大きな声を上げるから
犬が人を追いかけるのは、人が大きな声を上げるからです。
犬を怖いと感じる人である場合、「キャーっ!」と叫んだり、「来ないでー!」と叫んだり、言葉にならない声が出てしまうものですよね。
その大きな声を上げるという行為が犬を興奮させてしまうのです。
興奮してしまった犬は、どこまででも追いかけてきます。
その人の興味を持ってしまった犬は、捕らえるまで追いかけたくなってしまいます。
犬に追いかけられそうになった時こそ、声が出てしまいそうになるのをグッと堪えなければなりません。犬を興奮させないように注意しましょう。
4.ついて行ってみよう!
犬が人を追いかけるのは、ついて行ってみよう!という興味本位による行動だからです。
犬は群れで暮らす動物ですから、行動する時は常に仲間と一緒です。
人を仲間と捉えている犬にとって、ついて行ってみたくなるのは本能的な心理なのではないかと思います。
その人が、まさか自分から逃れるために走っているのだ、とは思わないのです。
フレンドリーな性格である場合、「ついて行ってみたら何があるのかな~♡」なんて、わくわくする気持ちでいる犬もいるかもしれません。
5.飼い主とはぐれてしまった
犬が人を追いかけるのは、飼い主とはぐれてしまったからです。
飼い主の姿が見えず、不安や恐怖でいっぱいなのでしょう。
見知らぬ人かもしれませんが、誰かに頼りたい、助けてほしいという気持ちから追いかけてしまうのです。
周りに飼い主の姿がない時、リードをしていない時、犬の様子をうかがいながら接触してみてください。
威嚇したり、吠えたりする時は無理に近づいてはいけません。可能であれば保護してあげるとよいと思います。
犬に追いかけられやすい人、追いかけられにくい人
犬に追いかけられやすい人の最大の特徴は「走ること」です。
犬から逃げたい時は、そっと歩いてください。目を合わせないようにするのもよいです。
大きな声を上げながら走ると犬は必ず追いかけてきます。
犬の存在に気づいていないくらいの気持ちで冷静に逃げるとよいです。
走って逃げても犬に追いかけられない人もいます。
私がそうです。おそらくですが、犬への恐怖心がないから追いかけられないのではないかと思います。
犬から「あいつを追いかけても何も楽しいことはなさそうだ」と思われているのかもしれません。
「キャーっ!」と大きな声で叫びながら逃げる人を追いかけた方が犬は興奮しますし、楽しいと感じるのでしょう。
まとめ
犬が人を追いかける時の心理を5つ解説しました。
- 遊んでもらっていると勘違いしている
- 狩猟犬の本能
- 大きな声を上げるから
- ついて行ってみよう!
- 飼い主とはぐれてしまった
地域によっては未だに犬を放し飼いにする飼い主がいるそうですから、犬に追いかけられて怖い思いをする人もいらっしゃるのではないでしょうか。
犬に追いかけられそうになったら冷静に判断し、走って逃げないようにするとよいと思います。