1.犬中心の生活をしている
ペットロスに陥ってしまう人の特徴として、愛犬のことを溺愛していて、犬中心の生活をしているということが挙げられます。
愛犬のことを大切に思い、愛することはとても素敵なことだと思います。
しかし、それが過度になってしまい、依存しすぎてしまうと、失った時の喪失感で心に不調をきたすことが考えられます。
犬中心の生活をしていると、犬がいなくなった途端に生活に張りがなくなり、さまざまなことに対する意欲が失われてしまうことがあります。
そのため、愛犬との時間を大切にしつつも、自分の時間もきちんと確保して、いざ愛犬を失った時にも心の支えとなるようなものを用意しておくといいでしょう。
2.責任感が強く、後悔しやすい性格
ペットロスに陥った人の中でも、後悔を感じている人は特に症状が重くなったり、いつまでも引きずり続けてしまうことがあるとされています。
愛犬を失った時、多くの飼い主さんは「もっとこんなことをしてあげればよかった」「あの時、ああすればよかった」など、何らかの後悔を感じることでしょう。
大切な愛犬に、できる限りのことをしてあげたかったという飼い主さんの思いは決して悪いものではありません。
しかし、まじめで責任感が強い人は必要以上の後悔を抱え、自分を責める傾向があります。
考え込みすぎることで「愛犬が幸せではなかったのではないか」など、飛躍した発想になってしまうこともあるので、ペットロスがさらに重いものになってしまうことがあるのです。
これに関しては、それぞれの性格の影響もあるので、完全に予防するようなことはできません。
けれども、愛犬との日々を一日一日大切に過ごすことを心がけることで、失った時の思いも随分と変わるのではないかと思います。
3.一人暮らしで他のペットがいない
愛犬を失った時、ほかに面倒を見なければならない犬や他の動物がいると、悲しみを抱えながらも自然と前向きになっていくことができるとされています。
これは決して、一頭ずつへの愛情が薄いというわけではありません。
他の動物が飼い主さんの悲しみに寄り添うような様子を見せてくれたり、他の動物のお世話が忙しくて必要以上の後悔などを考え込まずに済む、ということが関係していると考えられます。
また、一人暮らしの人が犬を飼っている場合、家での話し相手やコミュニケーションを取る相手が愛犬になり、どうしても依存しやすい傾向があります。
また、家庭内で愛犬を失った悲しみを共有することができないことで、心に悲しみを抱え込みやすくなってしまうのです。
このような場合は、愛犬のことを知っている人などと話をして、悲しみや後悔などの気持ちをきちんと外に出すように意識して見てください。
4.犬が亡くなった悲しみを人に話していない
ペットロスが長引いたり、症状が悪化してしまったりする理由のひとつに、悲しみや喪失感をひとりで抱え込んでしまうということが挙げられます。
ペットロスは、社会的には完全に理解してもらえないことも多く、愛犬を失った後も周囲に対して悲しみを表現することができず、無理をして笑って過ごしている人も少なくないと思います。
しかし、そうした本当の気持ちを押し殺していると、いつまでも悲しみや喪失感を抱き続けることになるばかりかどんどん深い悲しみに襲われてしまい、ペットロスの症状が悪化することが考えられます。
そのため、愛犬を失った時は、感情をしっかりと表に出すようにするといいでしょう。
悲しい時には思い切り泣き、信頼できる相手にその気持ちを吐き出すことで、気持ちが少し軽くなることがあります。
もちろん、無理に泣いたり話したりする必要はありません。自分の気持ちを押し殺して無理をしないようにすることが大切なのです。
まとめ
ペットロスは、犬を飼っている人や大切に思っている人には、誰にでも陥る可能性のある心身の不調だとされています。
そして、それは決して特別なことではなく、大げさなことでもありません。
ペットロスは、動物を飼っていない人にはあまり理解されないこともあるため、ペットロスになっている人が後ろめたく思ったり、必要以上につらい思いをしたりすることがあります。
しかし、大切な愛犬を失って心身に影響が出るのは、ごく自然なことなのです。
ペットロスの症状を悪化させないためにも、失った悲しみを押し殺して無理をしないでください。
まわりの人に頼りながら、ゆっくり時間をかけて、愛犬とのお別れを受け入れていけばいいのだと思います。