️1.おもちゃを隠して楽しむ
おもちゃやボールを遠くに投げて取ってくる「トッテコイ」遊びが好きなわんこは多いもの。夢中で対象を追いかけては飼い主さんの元に素直に持ってくる愛犬の姿を見ていると、ついついイタズラ心がうずいてしまうという飼い主さんもいるかもしれません。
おもちゃを遠くへ投げるふりをしてサッと隠すと、わんこは「あれ?どこに行ったの?」と必死でおもちゃを探します。その可愛すぎるピュアな行動をいつまでも見ていたい…と思ってしまうかもしれませんが、くれぐれもやりすぎは禁物です。
あまりにこれを繰り返しているとわんこは「投げてくれると思って渡したのにひどい!」と裏切られた気持ちになります。更にもしかすると「どうせ渡しても投げてくれないんだ」と愛想を尽かされてしまうかもしれませんよ。
️2.ごほうびのおやつを与えない
「わんこが人間に与えてくれる無償の愛」とご紹介しましたが、時には有償の一面があることも否めません。きちんと指示に従ったときやイイコにできたときに与えるもの、そう、おやつです。
おやつはドッグトレーニング業界では「モチベーター」とも呼ばれ、わんこのモチベーションを上げるためにとても重要なものです。また、わんこは「おやつをくれる人は良い人!」と学習する傾向があるため、わんこと信頼関係を築いて絆を深めるために欠かせないアイテムでもあります。
指示に従えたり芸に成功したときなど、いつもはおやつを与えていた場面で急におやつを与えなくなると、わんこは「え!おやつをくれないの?」と裏切られた気持ちになってしまいます。
「しょせん、おやつが目当てなんだ…」と悲観してしまえばそれまでですが、トレーニングでも褒める際に最初はおやつを用い、徐々に掛け声やボディタッチのみに切り替えていくように、最初はおやつでつながっていた絆も、繰り返すことで徐々に無償の愛に変わっていくものです。
️3.知らない場所に置き去りにする
わんこは野生でも群れで生活していたため、ひとりぼっちを嫌います。お留守番がどうしても苦手という子がいるのはそのためでしょう。
それだけに「ひとりぼっちで置き去りにする」という行為は、わんこにとっては重大な裏切り行為です。
そこが慣れた場所であり、過去に飼い主さんがちゃんと迎えに来てくれたという経験をすでにしている場所であれば「ここは大丈夫な場所」と認識しているので、それほど負担にはなりませんが、全く初めて知らない場所で飼い主さんに置いて行かれることはわんこにとって大きなストレスです。
わんこはいつでも飼い主さんのお迎えを信じて待っているのです。あってはならないことですが、そのまま置き去りにして迎えに行かない「飼育放棄」は、そこにどんな理由があったとしても、わんこにとって裏切り行為に他なりません。
️4.暴力をふるう
わんこの身体に危害を加える暴力行為は、絶対に許すことのできない虐待行為です。暴力を受けたわんこの中には「飼い主さんに裏切られた」だけでなく「人間に裏切られた」と受け止めてしまい、そのまま人間不信になって心を閉ざしてしまう子も少なくありません。
そうなると人間全般や特定の性別の人間を見ただけで怯えてしまったり、逆に吠えたり咬んだりといった極端な威嚇行動に出てしまったりして、社会化が難しくなります。一度失った信頼を取り戻すのは容易なことではありません。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?飼育放棄や虐待は言語道断ですが、つい軽い気持ちでからかおうとしたことが、わんこには裏切り行為に感じられてしまうこともあるので注意が必要です。
わんこが寄せてくれる信頼や愛情にまっすぐ応えることが飼い主さんの責任であり、わんこと一緒に暮らすことを選んだ人間の責任でもあるのではないでしょうか。