犬がご飯を好き嫌いする理由6つ
愛犬のために栄養価の高いドッグフードを用意しても、匂いを嗅いで顔をそむけたり、食べ残したりされるとガッカリしますよね。
そんな犬の食べ物に対する行動の裏には、単なるわがままとは言えない理由が隠れている場合もあります。
犬がご飯を好き嫌いする理由をいくつかご紹介する中で、当てはまるものがないか確かめてみてください。
1.おやつの方が美味しいから
犬の食いつきが悪いのは、単におやつでお腹がいっぱいになっているのかもしれません。
「フードよりおやつの方が好き!」というワンちゃんもいるでしょう。
とくに子犬期は食事量が少ないため、少量のおやつでも食事に影響を与えてしまいます。
2.好みの匂いじゃない
嗅覚が優れた犬にとって食べ物の匂いは非常に重要。
鼻を近づけすぐに顔をそむける場合は、「この匂いは苦手」と思っている可能性があります。
体調不良などほかの原因が見つからないなら、フードを変えるなど工夫をした方が良さそうです。
3.サイズや硬さが合わない
ご飯の好き嫌いが見られるのは、犬の年齢や体調に適していない可能性があります。
例えば子犬ならフードは小さく、高齢犬ならフードを柔らかめにするなどの工夫が求められます。
犬も年齢とともに噛む力が弱まります。愛犬の咀しゃく機能がどの程度なのかよく観察してみましょう。
4.人間のご飯が欲しい
よく見られるのが、人間のご飯の味を知ってしまいドッグフードを嫌がるケースです。
味の濃い人間の味を犬が口にすると、「もう一度食べたい!」とねだるようになるので要注意。
好き嫌いのある「わがままな犬」にさせてしまわぬよう、いくらおねだりされてもスルーすることが結果的に犬の健康を守ります。
5.お腹が空いていない
犬がご飯を食べ残す場合は、単にお腹が空いていないのかもしれません。
犬が摂取する1日の食事量は想像以上に少ないものです。
ぜひこの機会におやつの与えすぎはないか、1日の食事摂取量や運動量についても見直してみてください。
6.体調が不安定
もしかすると、食事の好き嫌いに体調が関係しているのかもしれません。
犬も体調が悪いと食欲不振を起こします。
中には食物アレルギーを発症する犬もいるので、食べ方にムラがあったり元気がない場合は、早めに獣医師に相談した方がいいでしょう。
犬の食いつきをよくする方法
できれば、愛犬には美味しそうに食事をして欲しいものですね。
とはいえ犬がご飯を好き嫌いするからと、すぐに別のフードに切り替えるのは得策ではないです。
「毎日同じフードで飽きないの?」と気になる飼い主さんも多いようですが、基本的に犬は食事に飽きることはありません。
むしろ同じフードを与え続けることで、犬の健康は維持しやすいと考えられています。
そして必要以上に食事を与えてしまうと肥満につながってしまいます。
犬は基本的にお腹が空けば本能的に食事を摂るので、「好き嫌いが激しくなった」と感じた時は次のポイントを押さえながら原点に戻ってみてください。
おやつの量を控える
「ついおやつを与えてしまう」という方はおやつの量を調整しましょう。
ご褒美に与えるおやつは一口大に小さくカットしておくと、与えすぎ防止につながります。
食事回数を増やす
食べ方にムラがあるなら、1回の摂取量を減らして食事回数を増やしてみましょう。
1日2回のところ3~4回に分けるなどの対処を行い、少量でも栄養価の高いフードを与えることを心がけてください。
食事時間に制限をつける
食べ残しがあっても30分が経過したら片付けてしまいましょう。
「ちゃんと食べないとお腹が減ってしまう」ということを犬に覚えさせていきます。
フードの衛生面的にも、出しっぱなしにするのはよくありません。
また、「食べないから」といって緊急性がない限りは別の食事やおやつを与えるのもNGです。
「食べ残せばほかのご飯をもらえる」と犬が覚えてしまうので、飼い主さんがしっかり食事管理をしましょう。
体調やアレルギーがないかチェックする
愛犬が急にご飯に対して好き嫌いを見せるようになったり、食欲不振が見られたりするなら早めに獣医師に相談しましょう。
食物アレルギーを発症する犬も中にはいるので、少しでも様子がおかしい場合は早めに受診してください。
好みの匂いや硬さに変える
十分な食事を摂取できない場合は、犬が好む匂いや硬さへと工夫をして何とか食べさせる必要性があります。
定評があるのは犬用のふりかけです。
いつものフードにトッピングするだけで匂いに変化が付けられるので、犬が食べてくれるかもしれません。
また、フードをふやかして柔らかくした方が食べてくれることもあります。
まとめ
犬の食事管理は飼い主さんにとって頭を悩ます問題ですね。
良かれと思ってフードをコロコロ変えてしまうとかえって裏目に出やすいため、まずは「なぜ好き嫌いをするのか」考えることが大切です。
愛犬のフード選びに悩んでしまった時は、1度獣医師や専門家に相談することをおすすめします!