犬同士が体を舐め合う心理
1.挨拶の代わりに
犬同士で挨拶の代わりに体を舐め合うことがあります。
相手の体のにおいを嗅いだ後でペロッと遠慮がちに舐めたり、会えたことがあまりにも嬉しくてしきりに舐め合ったりします。
見知らぬ犬同士でも相性が合う場合や相手のことを気に入った場合、体を舐めて挨拶をすることがあります。
見知らぬ他人の犬である場合、舐めることや舐められることに抵抗がある飼い主もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は「近づかない」という対処をするのがよいと思います。
ノミや感染症を気にされる飼い主もいらっしゃるので、お互いに配慮したいですね。
2.愛情表現
犬同士で体を舐め合うのは愛情表現のひとつです。
母犬から体を舐められることで愛情を受け取った子犬は、兄弟姉妹犬の体を舐めて愛情をすることを覚えます。
成犬になってからも他の犬に対しての愛情表現として体を舐めることがあります。
飼い主の顔や手を舐めることも愛情表現のひとつで、母犬から与えられた愛をしっかり覚えているのだと思います。
犬って意外とよだれが多いですよね。ちょっと顔や手を舐められただけでべちゃっとなってしまうことがあるのではないでしょうか。
抵抗がある方もいらっしゃるとは思いますが、愛犬からの心を込めた愛情表現なので、ぜひ受け取ってあげてくださいね♡
3.子犬のお世話
母犬が子犬の体を舐めるのはお世話をするためです。子犬の排泄物を舐めて処理します。
母犬と子犬がお互いの体を舐め合うことがありますが、子犬が母犬の真似をして行動しているのです。
母犬が子犬の体を舐めるのは生後2カ月の頃までです。乳離れをする頃にはお世話のために舐めることはほとんどなくなります。
母犬の子犬が体を舐め合う機会は少なくなりますが、たまに見られる舐める行動は愛情表現をしている時です。
いつか子犬も母犬の元を去って行きます。そっと見守ってあげましょう。
4.心配している
犬同士で体を舐め合うのは、相手の体や心を心配しているからです。
1頭だけがしきりに相手の体を舐めているのであれば、舐められている方の犬の体調の異変を感じ取っているのかもしれません。
犬は我慢強い動物ですよね。頭痛や腹痛などの痛みに耐える時、体を丸めてジッとしていることがあります。痛みが去ってくれるのを耐えている姿です。
心配した犬が体をしきりに舐めてくれることで安心感が与えられるのではないかと思います。
私たち人間も体調が悪い時、同じ家にただ誰かが一緒にいてくれるだけで安心して休むことができますよね。
5.慰めている
相手を慰めるために犬同士で体を舐め合うことがあります。
多頭飼いをしていると、こんなこと姿を見ることがよくあります。
飼い主から叱られてしょんぼり落ち込んでいる犬をもう1頭の犬が「大丈夫?」と慰める姿です。
顔回りを舐めたり、手を舐めたり、相手の表情をうかがいながら舐めてあげているように思います。
犬が悲しんで涙を流すことはありませんが、落ち込んだり悲しんだりしている表情なのだと思います。
だから顔回りをしきりに舐めるのかな…?と私は感じているのですが、みなさんはいかがでしょうか。
多頭飼いをしていると、お互いを思い合って慰め合う愛犬たちの姿って微笑ましく可愛く感じられますよね。
まとめ
犬同士が体を舐め合う心理を5つ解説しました。
- 挨拶の代わりに
- 愛情表現
- 子犬のお世話
- 心配している
- 慰めている
これは番外編ですが、相手の犬の口の周りに食べ物のニオイがする時、もう1頭がしきりに舐めることがあります。
「何食べたの?」「内緒でおやつもらったの?」「ちょっとだけ分けてくれない?」なんて会話があったら可愛いなぁ♡と思います。