犬の散歩に行ってはいけない『絶対NGなタイミング』3選
犬にとって散歩は1日の中でも唯一外に出られる楽しみな日課です。しかし、そんな楽しいはずの散歩も間違った時間帯に行ってしまうと健康に悪影響を及ぼしたり、しつけの面で悪影響を及ぼすことがあります。
では、どのようなタイミングは避けるべきなのでしょうか。
1.毎日同じ時間帯で散歩に行く
まず、毎日きっちり決まった時間帯に散歩へ行くのは避けましょう。毎日同じ時間帯に散歩へ行っていると、犬は正確な体内時計で「そろそろ散歩の時間だ」と察知してしまいます。
散歩の時間だと察知してしまうと、散歩に行くと思っていたのに飼い主が動こうとしない態度を見せた時、ストレスを感じてしまったり「早く行こう」と無駄吠えにつながったりするリスクが考えられます。
愛犬にストレスを与えるだけでなく、しつけの面でも悪影響を及ぼすため、なるべくランダムな時間帯で散歩に行くようにしましょう。
2.夏場、太陽が出ている時間帯
こちらは夏場限定で注意したいタイミングです。夏以外の季節であれば、太陽が出ている時間帯は気持ちよく散歩できます。しかし、夏場に太陽が昇っている時間帯に散歩してしまうと、熱中症や肉球火傷などの危険性が高まります。
特に夏場の日中は、日光がアスファルトに反射し、犬は直接アスファルトから熱を浴びてしまいます。人間以上に熱中症になりやすいので、太陽が出ている時間帯の散歩は避けるようにしてください。
夏場の散歩は、太陽が昇りきる前の早朝(6時前後〜8時前後)、陽が落ちアスファルトが冷めた後(18時以降)がおすすめです。
3.ごはんを食べた直後
「ごはんを食べて体力をつけてから散歩に行こう」と考えている人はいませんか。実は、犬にとってごはんを食べた直後の散歩は非常に危険です。
ごはんを食べた直後に散歩へ連れて行ってしまうと、ごはんによって胃が拡張している状態で運動することになります。すると、膨らんだ胃が振り子のように揺れて胃がねじれてしまい『胃拡張胃捻転症候群』を引き起こすリスクが高まるのです。
この胃捻転という症状は、発症から数時間で死に至る危険性があります。非常に危険な症状なので、ごはんを食べた直後の散歩は絶対に避けてください。
犬の散歩に行くタイミングはいつがベスト?注意点は?
犬の散歩に行くタイミングは、健康やしつけの面を考えるといつ頃が良いのでしょうか。犬の散歩に行くタイミングとして、最適なタイミングや押さえたいポイントは以下の通りです。
- ごはんを食べる前に行くのがベスト
- 毎日同じ時間帯ではなくランダムにタイミングを変更する
- 犬にとって過ごしやすい気温の時間帯を選ぶ
- 夏場は太陽が昇っている時間帯は避ける
すべての項目を押さえるのが難しいという場合は、夏場の日中とごはん直後の散歩は絶対に避けてください。
ごはんを先に食べちゃった!散歩はいつ行くべき?
ごはんを食べた直後に散歩へ行ってしまうと、胃が大きく膨らんでしまい『胃拡張胃捻転症候群』を引き起こす恐れがあります。特に大型犬が起こしやすいと言われていますが、全犬種が発症するリスクを持っています。
胃拡張胃捻転症候群(通称:胃捻転)は、発症してから数時間以内に適切な処置をしなければ死んでしまう恐れがあります。非常に危険で恐ろしい症状なので、ごはん直後の散歩は厳禁です。
では、散歩前にうっかりごはんを食べさせてしまった場合、いつ行くべきなのでしょうか。
先にごはんを食べてしまった場合は、1〜2時間ほどゆっくり休ませてから散歩へ連れて行きましょう。食べたものが消化された後であれば、胃捻転を引き起こすリスクを下げることができます。
また、ごはんを食べてしまった場合、天気の悪い日や胃腸の調子が悪そうな日、小型犬などは、無理に散歩へ連れて行く必要はありません。愛犬の健康を第一に考えてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬の散歩のタイミングは、健康に直結する危険性を伴うため、慎重に検討しなければいけません。特に、ごはん直後や夏場の日中は非常に危険です。このタイミングは絶対に避け、安全に散歩を楽しみましょう。