犬の平均寿命は昔に比べて大きく延びている!
皆さんは現在、犬全体の平均寿命が何歳かご存知でしょうか。2022年現在、犬の平均寿命は14歳程度と判明しています。2008年頃に調査した際の平均寿命が13歳だったため、約14年間で1歳延びていることがわかります。
また、最初に犬の平均寿命調査が行われた1990年は、犬の平均寿命は8.6歳というデータが残されています。つまり一昔前に比べると、大幅に犬の平均寿命が延びていることがわかるのです。
犬の平均寿命が延びた要因は多くありますが、動物の感染症がワクチン普及によって減ったことやフィラリア予防やノミダニの予防をする飼い主が多くなった、犬の飼育環境が大幅に改善されたこと、動物病院の医療技術が発達したこと、ドッグフードの品質が良くなったことなどが理由と考えられています。
小型犬の平均寿命は何歳?
平均寿命が大きく延びた犬たちですが、その中でも日本国内でも人気の高い小型犬は特に平均寿命が長い傾向にあります。
現在、小型犬の平均寿命は14歳程度と平均寿命とほぼ同じです。しかし、小型犬の中でも犬種によって3歳ほどの寿命差があるため、一概には言えません。
例えば、日本国内で最も人気の高いトイプードルは、比較的病気を発症しにくい傾向にあるため、平均寿命が15.2歳と長生きする傾向にあります。
対して、パグやボストンテリアなどの短頭犬種は、病気を発症しやすい犬種であることから、平均寿命は12歳と小型犬の中ではやや短い傾向にあるようです。
寿命ではなく『健康寿命』を延ばすことに注目が集まっている
小型犬と筆頭に平均寿命が大きく延びた犬たち。現在、犬たちの平均寿命が延びたことを受け、多くの飼い主やペット関連の専門家の間で『健康寿命』に注目が集まっています。
単に寿命を延ばすだけでなく、元気に健康的な生活を長く送ることを目指そうという取り組みです。健康寿命を延ばすことは、散歩やお出かけ、遊びなど、楽しい生活を長く送ることができるため、犬にとっても飼い主にとっても喜ばしいことです。
こうした健康寿命を延ばすためには、人間と同様、適切な食事管理や運動、生活習慣の改善など、生活環境の中にある細かい配慮が大きく影響してきます。
犬の『健康寿命』を延ばすための秘訣は?
大切な愛犬と楽しい日々をできるだけ長く過ごしたい…そう考えている飼い主さんは多いでしょう。犬の『健康寿命』を延ばすためには、飼い主が犬の健康管理をしっかりと行うことが何よりも大切です。
例えば、以下の習慣を意識的に取り入れることで、少しでも長く健康寿命を延ばす確率を上げることができます。
- 毎年健康診断を受ける
- 年齢や健康状態に応じたドッグフードを選ぶ
- 食事の量をきちんと管理する
- 毎日その犬にあった量の運動を取り入れる
- なるべくストレスがかかりにくい生活環境を整える
毎年健康診断を受けることで、病気の早期発見や現在必要な食事量や栄養素、健康状態などを知ることができます。高齢期に入ってからは半年に1回、健康診断を受けることが推奨されています。
また、食事や運動もその犬に合ったものや量、方法を選ぶ必要があります。若い頃に食べていたドッグフードが高齢期に差し掛かった犬にも適しているとは限りません。運動量も愛犬の健康状態や体力に合うように調節しましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬の平均寿命が延びているため、同時に健康寿命を延ばす意識がとても大切です。愛犬と楽しい日々を長く送るためにも、今回紹介した健康寿命を延ばすための秘訣を取り入れてみてください。