犬が集中している時によくする仕草や行動
1.しっぽが下がる
犬のしっぽが下がっているのは、不安・緊張・恐怖を与えるような音・声・ニオイに集中している時の仕草や行動です。
その正体は見知らぬものかもしれませんし、犬が苦手とする相手かもしれません。集中して警戒しなければならないのでしょう。
集中するあまり、少しずつしっぽが下がっていく様子が見られると思います。
2.しっぽがピンッと上がる
しっぽがピンッと上がるのは、興味や好奇心を掻き立てられるような音・声・ニオイに集中している時の仕草や行動です。
オス犬であれば、遠くから漂ってくるヒート中の雌犬のニオイを感じとり、「どこにいるのだろうか」と居場所を特定するために集中しているのかもしれません。
遠くから聞こえる大好きな家族が帰って来る足音や車のエンジン音を感じ取り、集中しているのかもしれません。
「嬉しい・楽しい・知りたい・気になる」などの気持ちによって、しっぽがピンッと上がってしまうのです。
ただ上げているだけの時もありますし、ゆっくりと静かにしっぽを振る仕草や行動が見られることもあります。
3.しきりに首をかしげる
犬がしきりに首をかしげるのは、音や声をしっかり聞き取るために集中している時の仕草や行動です。
例えば、テレビの画面を見つめながらしきりに首をかしげることがあります。
人の声や動物の声に反応し、「何かな?」と知るために集中することがあります。聞きなれない声に驚いているのかもしれません。
飼い主が愛犬に話しかけている時、しきりに首をかしげることがありますよね。聞きなれない言葉があったのかもしれません。
飼い主が言っていることを理解したい時、飼い主の感情を読み取りたい時の仕草や行動です。
相手が飼い主である場合、分からないふりをするためにしきりに首をかしげることもあります。
「病院」「爪切り」「シャンプー」など、嫌なことが起きるかもしれないことを予測しているのでしょう。
4.目をキョロキョロとさせる
犬が目をキョロキョロとさせるのは、遠くから聞こえてくる音を感知し、聞き取りづらいながらも聞き取りたいと思っている時の仕草や行動です。
(ん?…うん?…何だ!?)というような表情をしながら、目をキョロキョロとさせているのではないでしょうか。
確実に聞こえてきてはいるものの、はっきりと聞き取ることができなくてもどかしいのです。
5.片手を上げたままフリーズ
犬が片手を上げたままフリーズするは、歩き出そうとした瞬間に、気になる何かに集中しなければならない状況が起きた時の仕草や行動です。
犬が向かおうとしている先に苦手な犬がいることに気づいた、歩いている途中でこの先に動物病院がある道を歩いていることに気づいた、などがあります。
人間の動体視力では確認することができないほど遠くで動く獲物を発見した時にも、片手を上げたままフリーズする仕草や行動をすることがあります。
家庭犬として暮らす犬の中にも、狩猟犬としての本能が残されているからなのではないでしょうか。
まとめ
犬が集中している時によくする仕草や行動を5つ解説しました。
- しっぽが下がる
- しっぽがピンっと上がる
- しきりに首をかしげる
- 目をキョロキョロとさせる
- 片手を上げたままフリーズ
犬が集中している時の仕草や行動は、しっぽ・顔回り・手足に表れやすいのではないかと思います。
集中している時の犬の感情がポジティブなのかネガティブなのかは、仕草や行動だけではなく、表情でも確認することができます。
犬がひとつのことに集中していられる時間は5分くらいだとされています。あまり長くは続かないようです。