犬がよくする意味不明な行動
1.うんちを食べてしまう
犬がうんちを食べてしまうのは本能的な行動であって、様々な理由があります。
母犬は、子犬の育児の時にうんちを食べてしまうことがあります。子犬のうんちを食べることで後始末をしているのです。
母犬が子犬のうんちを食べてしまった場合、しっかり消化されますので心配はいりません。
母犬と一緒に過ごす間、子犬がうんちを食べてしまうことがあります。
母犬の行動を見て学ぶ時期であり、母犬の行動を真似てうんちを食べてしまうことがあるのです。
また、興味本位で口の中に入れてしまったり、これは何かな?と確かめるために口に入れてしまったりすることもあります。
犬がうんちを食べてしまう時、何等かの栄養素が不足している可能性があります。不足している栄養素を補うためにうんちを食べてしまうのです。
健康診断によって体の状態を確かめたり、ドッグフォードの切り替えをされたりなど検討されてみるとよいと思います。
2.床にお尻をスリスリこすりつける
床にお尻をスリスリこすりつける行動を「スクーティング」と呼んでいます。
- お尻の周りの皮膚に炎症による痒みや痛みがある
- 肛門の周りに排泄物(うんち)が付着していて取り除きたい
- 肛門嚢が溜まりすぎていて排泄したい
お尻の周りに異変や異常がないか確認してあげてください。
皮膚に炎症がある場合には動物病院で適切な処置を受けましょう。
排泄物で汚れている場合には、ぬるま湯で洗い流してあげましょう。
肛門の左右には肛門嚢を溜めておくための袋があるのですが、いつまでも貯めておくことができるわけではありません。
自然と排出することができる犬もいますが、超小型犬や小型犬は排出できない犬がほとんどです。
正しい知識があれば飼い主でも絞り出すことは可能ですが、基本的にはトリマーや獣医師にお願いしましょう。
床にお尻をスリスリこすりつける行動をしたら適切な処置が必要なサインです。
3.ペットシーツを噛みちぎる
ペットシーツ(トイレシート)を噛みちぎって遊んだり、食べてしまったりすることがあります。
叱ってもなかなか直らないことがありますよね。
飼い主には意味不明な困った行動かもしれませんが、様々な理由が隠されています。
- ストレスを発散させたい
- 嚙みちぎってバラバラにするのが面白い
- 分離不安症
ペットシーツを噛みちぎるのがお留守番中だけである場合、不安や退屈によるストレスを発散させたいのでしょう。
事後に叱っても犬には理解が難しいため、厳しく叱ったり感情的になって怒ったりするのはやめましょう。
解決したいのであれば、お留守番中の不安や退屈を解消できる工夫をしてあげてください。
お留守番させる前と帰宅後に犬が満足できるまでお散歩させてあげるのがおすすめです。
噛みちぎってバラバラにするのが面白いのであれば、飼い主の目の前でもペットシーツにイタズラするはずです。
その行動をしている時に「いけない」と叱ってあげると効果的です。犬にもその行動がいけない行動であることを理解しやすくなります。
分離不安症の疑いがある時は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
ペットシーツを誤飲誤食すると健康被害が及ぶことがあります。
まとめ
犬がよくする意味不明な行動を3つ解説しました。
- うんちを食べてしまう
- 床にお尻をスリスリこすりつける
- ペットシーツを噛みちぎる
人間には意味不明な行動も犬は意味があって行っています。
その行動にお困りであり、改善したと考えるのであれば、意味を知り、理解してあげることから始めてみましょう。
犬の本能による意味不明な行動は、しつけでは改善されないことがあります。
犬を犬として尊重し、理解し、その行動をさせないために飼い主としてできることは何かを考えてみましょう。