️1.うんちする場所をしっかり調べたい!
わんこのクルクル行動、よくよく考えてみるとウンチの前のとき以外にも見ませんか?ハウスに入って座る前にクルクル、ソファの定位置に伏せる前にクルクル、ベッドで眠る体勢に入る前にもクルクル…。
そう、実はこのクルクル、ウンチのときだけでなくわんこが「これから何かをする場所を調べる」ために行っている行動で、野生の頃からの本能に基づいていると考えられています。
1.安全かどうかの確認
現代の人間社会ではともかく、野生動物にとってウンチをしているときというのはとても無防備な状態です。生理現象として仕方がないとはいえ、排泄をしている間は敵に襲われてもすぐに逃げ出すことができません。
また、もちろん地面が不安定であったり有害な虫や植物があったりしては、安全に落ち着いて用を足すことはできません。そのためウンチをする場所は慎重に選ぶ必要があったのです。
2.ウンチをする犬は必ず北向きか南向き?
非常に興味深い研究結果があります。それはわんこがウンチをするときには必ず北か南を向いているというものです。
「どういうこと?」と思ってしまうかもしれませんが、すなわち排泄行為のときには「頭が西向き尾は東」な状態はありえないというのです。わんこが排泄行為の際に南北向きになる理由はいまだ明らかになっていません。
ですがわんこには地球が発する磁力である地磁気を感知する能力があり、クルクルと回ることで地磁気を探って南北をとらえようとしているらしいのです。ちょうどコンパスの針と同じようなメカニズムですね。
️2.飼い主さんを喜ばせたい!
ウンチの前の愛犬のクルクル行動を初めて見たとき、あなたはどう感じましたか?あまりの愛らしさとおもしろさに「可愛い〜!」「やだ〜!」と笑ってしまったという人も少なくないかもしれません。
そんなあなたの愛犬がウンチの前にクルクル回るのには、違う理由が潜んでいる可能性があります。自分がクルクル回るのを見た飼い主さんが笑って喜んだのを覚えていて、「よーし、また飼い主さんを喜ばせるぞ!」とあえてクルクル回っているというものです。
けなげすぎて泣けてしまうかもしれませんが、それほど、わんこにとって飼い主さんを喜ばせることは至上の命題なのです。
️3.常同障害の可能性も?
一方、行き過ぎたクルクル行動はストレスによる常同障害の可能性もあります。
ウンチの前や何かの動作の前にちょっとクルクルするだけであれば心配はほとんどありませんが、異常なまでにクルクル回り続ける、声をかけたりリードを引っ張ったりしてもクルクル回るのをやめられない、しっぽを追いかけて噛みちぎってしまうなどの場合には獣医師の指示を仰ぎましょう。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?中には家の中でウンチをする場合と外でする場合などでクルクル行動に違いがある子もいるようです。たかがクルクル、されどクルクル。わんこのクルクル行動にはまだいろいろな謎が隠されています。
ですが愛おしい行為であることには変わりありませんよね。今日も愛犬のクルクルを見て癒されつつ、ウンチの状態を見ての健康チェックと後始末もしっかり忘れずに行ってくださいね。