️1.降参の意思を示すとき
ドッグランやお庭で他のわんこと一緒に遊んでいるとき、急に『キャン』と鳴き声を上げることがあります。驚いて見てみるけれど、特に怪我をしているようすはない…。
こんなときは、追いかけっこやプロレスごっこの延長で甘噛みされたり、歯が当たったりして相手に「もう参ったよ!終わりにして!」「もう放っておいて!」と降参の意思を示しているのかもしれません。
あえて大げさに悲痛な声を出すことで相手にわかりやすく伝えているのです。もしそれでも遊びが終わらないようであれば、飼い主さんが介入してあげましょう。
️2.トラウマが刺激されたとき
わんこの中には過去に暴力を振るわれたことがある、もしくは事故で大きな怪我や怖い思いをしたことがあるといったトラウマを抱えている子がいます。そんな子が突然『キャン』と悲鳴を上げたら、何らかのきっかけで過去のトラウマが刺激された合図かもしれません。
たとえば急に頭の上に手を伸ばされて殴られたときの恐怖が蘇った、事故に遭った場所に似ているところに近づきたくなくて拒絶の声を上げた、などといった例です。まずは落ち着かせてあげることが大切なので、決して無理強いはしないでください。
️3.怪我をしているとき
間違ってわんこの足を踏んでしまったときなど、わんこは『キャン』と声を上げますよね。つまりこれは痛みを感じたときの悲鳴です。何もないときに急に『キャン』と声を上げるのは、わんこが何らかの痛みを感じた可能性が高いといえます。
痛みを感じる原因としてまず考えられるのは怪我です。手脚を骨折や脱臼してしまった、首を捻って痛めてしまったなど、さまざまな可能性があります。
わんこは野生の本能から天敵に自分が弱っていることを知られないよう、怪我を隠そうとする習性があるため、飼い主さんが気をつけて患部を見つけてあげなければなりません。体を触った時や触ろうとした時にわんこが嫌がる部位を見つけましょう。
️4.病気の痛みを感じているとき
わんこはそもそも痛みに強い動物ですから、声を上げるほどの痛みは相当なものです。
急に足を踏まれたなどの場合は「突然で驚いた」こともあって声を上げてしまったとも考えられますが、触れてもいないのに何でもなく急に『キャン』と鳴いたとしたら、相当な痛みを抱えていると考えられます。
わんこにこのような痛みを与える原因のもう1つは病気です。外見は異常がなくても、体の中に痛みの原因が潜んでいる場合があるのです。
すでにご紹介した通り、わんこは痛みや不調を隠そうとする性質があるため、特に病気で声を上げるほどの場合は、症状がかなり進行している恐れがあります。おかしいと思ったらすぐに動物病院の受診をおすすめします。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこの『キャン』という鳴き声は聞くだけで胸に突き刺さるようで、できれば聞きたくないものですよね。一度だけならまだしも、何回も繰り返し鳴くようであれば飼い主さんの辛さや不安も計り知れません。
もし愛犬が『キャン』と鳴き声を上げたら、その原因をすぐに探って解決してあげたいですね。