なぜ?犬が毛布を『ホリホリ』する6つの理由
冬になり、ブランケットや毛布に包まる犬の姿を見かけるようになるご家庭も多いことでしょう。そんな時期に入ると、犬がなぜか毛布をホリホリと掘るような仕草を見せることはありませんか。いったい彼らは何をしているのでしょうか。
1.穴を掘って寝床を確保していた本能的習性
犬は野生動物として暮らしていた時代、自分たちの寝床を確保するために穴を掘っていたと考えられています。そのため、今でもその頃の習性が本能的に残っており、寝床として最適な毛布を掘るのではと言われています。
確かに犬たちがホリホリと毛布を掘った後、多くの場合はそのまま毛布の上や中に包まって眠ります。単に本能的習性による『寝る前の儀式』のようなものなのかもしれません。
2.居心地がいいように環境を整えている
上記の「穴を掘って寝床を確保していた本能的習性」にも繋がってきますが、寝る前に寝床として使用するブランケットを整えることで、自分にとって居心地の良い環境に整えているケースも多いです。
毛布は軽く「ホリホリ」するだけで、簡単に自分好みの形に変えることができます。そのため、愛犬も自分にとって寝心地の良い環境を作るために、毛布を掘るような仕草で整えているのかもしれません。
3.遊びの延長で掘っている
飼い主と遊んだ後やひとり遊びの後などに毛布に近寄り、ホリホリと激しく掘るような仕草を見せる犬も多いです。この場合は「まだ遊び足りない!」「まだ体力が有り余っている」と遊びの延長で行動していると考えられます。
特に子犬期や若い犬に見られる傾向が強く、特に問題がないようであれば、そのまま満足するまで遊ばせてあげたり、飼い主が遊び相手になってあげたりすることで、欲求を満たしてあげることができます。
4.運動不足を解消している
運動不足を感じていたり、ストレスが溜まっていたりする時にも毛布を使って掘る行動を見せることがあります。
特に冬場は寒い日や雪が降る日が出てくるため、どうしても散歩の時間が短くなりがちです。体力を発散するため、柔らかい毛布を使って本能的行動でもある「掘る」という動作を行っているのです。
5.「これは僕の」とマーキングしている
「毛布を掘っている」と見える行動の中に、少しだけ自分の体や顔を擦り付けるような行動は見られませんか。この行動は「これは僕のものだ」とマーキングする時に見せる行動です。
オスメス共に見られる行動ですが、特に所有欲の強いオスに見られることが多く、毛布を洗った後など臭いが消えている時に、改めて自分の臭いをつけていることもあります。
6.不安を払いのけるための行動
先ほど運動不足やストレスが溜まっている時にホリホリすることがあるという話がありましたが、犬が不安を感じている時にもホリホリすることで気分を紛らわせようとすることがあります。
例えば、いつもとは違う音が外から聞こえて不安だったり、知らない人が家にやってきて警戒心が強くなっている時などに見せることがあります。
自分の気持ちを落ち着かせるために行っているので、不安そうな様子を見せている場合は、飼い主が隣に寄り添ってあげたり、気分を紛らわすような遊びを提案したりしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬が毛布を『ホリホリ』するのには、さまざまな理由が考えられます。その時の犬の様子や前後の状況、家庭内の環境などを踏まえて理由を考えてみましょう。