犬が穴に鼻を突っ込む5つの心理
穴を発見すると飛び込むかのように鼻を突っ込んだり、顔を入れたがる犬の行動を見ると「いったいどうしたの?」と気になりますよね。
ソファと壁のすき間、クッションの下、毛布の中などに入り込み、お尻だけ出しているおかしな犬の姿は微笑ましくもあります。
犬が穴を好むのは、犬本来のルーツが関係しているようです。
なぜ犬は穴が好きなのかを知るために、犬が穴に鼻を突っ込む5つの心理を見ていきましょう。
1.好奇心が旺盛だから
奥が暗くて見えない穴というのは、犬にとって興味をそそられる場所みたいです。
穴に鼻を突っ込んだり、前足をそっと入れたりする行動は、好奇心や冒険心を満たしたいからでしょう。
とくに好奇心旺盛な子犬期なら、小さなすき間も遊び場所になっているようです。
ただ、穴から出られなくなることもよく起こるので、危険がないように見守ってあげてください。
また、すき間に落ちているゴミや食べカスを犬が口にしてしまうことがあります。
誤食事故を起こさないよう、犬が好むすき間をあらかじめチェックしておいてくださいね。
2.情報収集のため
犬が穴に鼻を突っ込むのは、情報収集のためと認識することもできます。
犬は匂いを嗅いで情報を集める習性があるので、「この穴には何があるの?」「いい物が隠れていないかな?」などを探っているのかもしれません。
穴に鼻を突っ込んだまま尻尾をフリフリしていたなら、犬にとって楽しい何かを発見したのでしょう。そっと見守ってみてください。
2.暗くて狭い場所が好きだから
犬は本来、暗くて狭い場所を好む習性を持っています。暗くて小さな穴に鼻を入れたり、入りたがるのは「安心したい」「休みたい」という気持ちがあるからです。
クッションの下に顔を入れたまま寝てしまう犬もよく見かけられます。
人間とは少し違う感覚を持っているので、最初は驚くかもしれませんね。
3.怖いことから逃げたい
その犬にとって怖いことや嫌なことがあった時にも穴に鼻を入れることがあります。雷など大きな音がする時に、この行動はよく見られます。
慌てて顔だけ穴に入れる犬もいますね。それは「暗い場所に隠れて落ち着きたい」という心理が優先しているでしょう。
ただ、焦るように穴に鼻を突っ込んでしまうと、穴から抜け出せなくなることがあるので注意して見守ってあげてください。
4.飼い主さんが喜ぶから
鼻だけ穴に突っ込む愛犬の姿はとっても愛らしいので、思わず笑ったり、「可愛い!」なんて歓声をあげてしまうものですね。
そんな飼い主さんの反応を見て、「これをすると飼い主さんが喜んでくれる!」と犬は学習します。
一度覚えると「見て見て♡」とまた同じ行動をして、褒めてもらおうとするでしょう。飼い主さんが作った指の輪っかにも鼻を突っ込んでくれる犬も多いです。
ぜひこの鼻を突っ込む習性を活かして、自ら穴に入るトレーニングを行ってみましょう。穴に入る行動は、エリザベスカラーやクレートにも応用できます。
5.病気だから
注意したいのが、病気が原因で不自然に穴に入りたがる場合です。
犬がいつもと違う行動を取る時は、高齢による認知症や視覚障害、脳腫瘍や神経疾患などの病気を発症しているケースがあります。
なぜか穴に鼻を突っ込んだり、穴に入りたがる行動が目立つ時は、早めに動物病院を受診してください。
その際には、犬の行動を動画で撮影しておくことをおすすめします。
まとめ
犬が鼻を穴に突っ込むのは、遊んでいたり、単純に「は~、落ち着く♡」と思っていることが多いです。
鼻をフガフガさせて突っ込む姿はとても愛らしいですよね。
中には注意したいケースもあるので、犬が安全にすき間で遊べる環境を用意してあげましょう。目を離さずに見守ってあげてください。