犬が唸る理由
犬が唸っている時にみなさんが、まず第一に思い浮かぶ心理は「威嚇」だと思います。目つきが険しく歯をむき出しにして唸っているのであれば、それはもちろん「威嚇」を表す行動ですが、犬が唸る時には別の心理もたくさんあるのです。
犬は「威嚇」以外の心理でも唸る
犬が唸る心理は恐怖心や所有欲の表れ、また嫌悪感や時には体の痛みのサインのこともあります。恐怖心や嫌悪感はその気持ちが高まってしまうと威嚇の行動にも繋がり、激しい唸り声をあげてしまうことも。
唸るという行動はどちらかというと負の感情のことが多いようですが、飼い主さんに甘えている時に唸ることもありますよね?一緒に楽しく過ごしている時間に急に唸ると「へ?どうしたの?」と疑問に感じてしまうものだと思います。
しかし、ご安心ください!飼い主さんに甘えている時には、楽しい気分や嬉しい気持ちで唸っていることが多いんですよ!
犬が飼い主に甘えながら唸っ ている時の心理4つ
1.嬉しい
大好きな飼い主さんと一緒に過ごせる時間は、愛犬にとってもとても嬉しい時間なのです。コミュニケーションタイムには遊んだり、撫でたり、マッサージしたりと一緒に充実した時間を過ごしている方が多いと思います。
そんな思いっきり甘えることができる時間が嬉しくて、思わず唸り声が出てしまうことがあるようです。嬉しくて唸る時は表情はとても穏やかで耳を横に倒したり、目をつむる様に細めていることが多いと思います。
その他、シッポをブンブンと振る犬もいるようです。唸り声自体も敵意があるような唸り方ではなく、喉を鳴らすような感じの小さな唸り声になります。たまに飼い主さんの顔をペロペロ舐める時も喉の奥を「キュンキュン」と鳴らす犬もいます。
2.心地良い
飼い主さんに撫でてもらっている時やマッサージをしてもらっている時などは、愛犬も幸せな気持ちでいっぱいなはず。甘えるようにゴロンと寝転びながらも、小さく唸ることはないですか?これは心地良くて思わず発してしまった小さな唸り声。
「もしかして怒ったかな?」「嫌なところを触ってしまったかな?」と思われるかもしれませんが、あきらかに表情が違うのですぐに判別できると思います。うっとりと気持ちよさそうな表情で目を細めていたら心地良さからの唸り声です。
飼い主さんのことを絶対的に信頼している証でもありますし、飼い主さんに対する愛情表現のひとつでもあります。
3.興奮している
オモチャを咥えながら「遊ぼう!遊ぼう!」と言わんばかりに飼い主さんのうしろをついてくる姿も愛おしいですよね。大好きな飼い主さんと楽しく遊びたいと甘えている行動のひとつとも言えます。
飼い主さんといざ遊び始めると、楽しすぎて興奮しつい唸ってしまうことがあります。特にロープ状のオモチャで引っ張りっこ遊びをしている時に「ウゥ~」と唸りはじめる犬が多いように思います。
愛犬的には「楽しさマックス!」といった感じではあると思うのですが、興奮しているサインでもあるので要注意です。あまりにも興奮してしまうと双方のケガに繋がる危険性があります。一度オモチャを離してもらい遊ぶのを中断しクールダウンしてもらいましょう。
4.要求
愛犬が飼い主さんに近づいてそっと隣に寄り添ってきた時は、飼い主さんのそばで安心したいなどの甘えたい気持ちがあるよう。ピタッと体をくっ付けるように寄り添われるとついつい撫でてしまいますよね。撫でる手を止めると「クゥ~」と唸り声をあげることも。
これは「もっと撫でていてほしい」という要求の唸り声。撫でる手を止めるとクルっと振り向いて不思議そうな顔をしながら目を見つめ、喉を鳴らす様に唸り声をあげたことはないですか?とても気持ちがいいので止めてほしくないというサインなので、わがままを増長しない程度に要求を叶えてあげましょうね。
まとめ
愛犬が飼い主さんに甘えながら唸るのは幸せな気持ちの表れや愛情表現、またリラックスできている証でもあると思います。「威嚇」の唸りとはまったく違う唸り声と表情なので愛犬からの気持ちも伝わってきやすいものだと思います。小さな可愛い唸り声ならたくさん聞きたいですね。