犬がリーシュ(リード)を引っ張るのは人間が引っ張るから
※本記事では「リード」のことをリードではなく「リーシュ」と呼ばせていただきます。
※リードは先導する・優位な状態や立場にあることを意味するのに対し、リーシュは離れてしまわないように、そして周囲の環境への事故防止のための紐という意味です。そうした言葉の意味の理解を含めて、リーシュと呼ぶことをご了承ください。
そもそも犬がリーシュを引っ張るのは、人間が引っ張っていることが原因だったりします。
もちろん、それ以外にもさまざまな理由を併せ持っていることはあります。
しかし、そうしたさまざまな理由よりもまず第一に『人間が引っ張らない』ということが重要です。
例えばこんなことがありませんか?
- 犬が向かおうとするのを阻止するためにリーシュを引いて止める
- 犬の勢いが良すぎるためリーシュを引いて散歩をする
- あなたの行きたい方向について来てもらうために引っ張る
いずれもよくあるできごとだと思います。
そして、こうした犬の行動をコントロールするためには、「リーシュを自分の方に引っ張らないとできない」と思いますよね。
だから仕方なく引っ張っているだけなのに、引っ張るから引っ張られるなんて意味がわからない、と感じるでしょう。
そうです。引っ張るから相手も引っ張るんです。これって引っ張り合いの綱引き状態だと思いませんか?
引っ張られたら、引っ張り返すのが動物です。
つまり、「引っ張ってほしくなければ、引っ張らなければ良いだけ」というとてもシンプルなことなんです。
犬も人間もリーシュ(リード)を引っ張らないためのロングリーシュ
では、実際に実行するにはどうしたら良いのでしょうか?
それもとてもシンプルなことです。
引っ張るのではなく、ただ止まれば良いです。
リーシュを引っ張れば引っ張り合いになるわけですから、引っ張らなければ引っ張り合いにはなりません。
それができたら苦労をしないと思われるかもしれませんが、それを可能にしてくれる道具があります。
それが「ロングリーシュ」、多くは「ロングリード」と呼ばれるものです。
ロングリーシュを使うことで、犬の行動範囲を広げたり狭めたりすることが可能になります。
また、それによって犬の欲求を満たしながら、状況に合わせて安全を確保しやすくなります。
リードが短いから行きたい方向に体がついて行けず引っ張り合いになるわけです。
ですから、ロングリーシュで適宜長くしてあげることができれば、そうした引っ張り合いの状況を減らすことが可能です。
また、周りに人がいたり、車の通りがあるような場所であればリーシュを短く調整できるため、事故を予防することができるというわけです。
ロングリードを使ったお散歩トレーニングへの参加もおすすめ
もちろん、よくある長さのリーシュをただロングリーシュに変えただけでは、残念ながら引っ張り合いっこをすぐに直すことはできません。
ロングリーシュを上手に扱うには、それなりの知識と技術が必要です。
是非、ロングリーシュを使ったお散歩トレーニングに参加してみましょう。
お住まいの地域で活動しているドッグトレーナーに、そのようなイベントやトレーニングが開催されていないかを相談してみてください。
定期的に開催しているところもあれば、個別で対応してくれるところもあります。
また、『リードワークとは』と検索すると、よりイメージしやすい内容をインターネットでも見つけることができます。
興味があれば、ぜひ一度情報を確認されることをおすすめします。
まとめ
お散歩中の犬の引っ張りを直すには、まず人間が引っ張らないことが大前提。
お互いの引っ張りあいを減らすためにも、「ロングリーシュ(ロングリード)」はぜひ持っておいてほしいアイテムです。
そして、それを扱うには、知識と技術が必要です。
ロングリーシュの取り扱い方を教えてくれるドッグトレーナーやイベントを是非探してみることをおすすめします。
リードワークについて少しずつでも学んでいけば引っ張り合いはなくなり、より楽しいお散歩になるかと思います。