1.生活リズムが変わる
犬を飼い始めると、毎日散歩に行ったり食事やトイレのお世話をしたりする必要があるということは、多くの人が理解していると思います。
しかし、実際に犬との生活を始めると、思った以上に忙しく感じるという人も少なくありません。
基本的に散歩は毎日欠かさず行く必要があります。
天気が悪かったり、体調が良くなかったりする時は、あまり外に出たくない人も多いと思います。
しかし、犬にとっては大切な運動の時間であり社会性を身につける機会でもあります。
また、仕事をしている人は、休みの日にはゆっくり寝ていたいと思うはず。
しかし、犬にとっては平日も休日も変わりないので、いつも通りの生活を求めてきます。
そのため、朝から散歩に行きたがりますし、当然のことながらトイレや食事の世話をする必要があります。
このように、犬を飼い始めたら、自分だけの都合で生活することができなくなります。
場合によっては犬中心の生活リズムになることもある、ということをまずは覚えておきましょう。
2.掃除を頻繁にしなければならない
犬を飼い始めると、どうしても家の中が汚れてしまいがちなので掃除をする機会も増えると思います。
犬種や体質にもよりますが、換毛期以外でも毛は抜け落ちます。
そのため、少なくとも1日1回はしっかりと掃除機をかけなければなりません。
またそれ以外でも、粘着ローラーなどで掃除をする機会が増えると思います。
また、外に散歩に行くため、足や体が土や砂などで汚れていることもあります。
足をしっかり拭いたつもりでも汚れは完全に取り切れず、犬を飼っていない時に比べて床が汚れやすいということが言えるでしょう。
さらに、室内で排泄をさせる場合はトイレの掃除をこまめに行わなければなりません。
排泄後に放置してしまうとにおいが発生するだけでなく、衛生的ではなく病気などトラブルの原因になることもあります。
3.金銭的に負担がかかる
犬を飼うにはお金がかかるということは、ある程度理解している人もいると思います。
とはいえ、具体的な金額は想像できていないかもしれません。
犬の飼育にかかる費用としては、毎日の食事代をはじめ、ワクチンやフィラリア予防薬などの医療費、トリミング代、犬用ベッドやキャリーバッグ、おもちゃなどの雑貨類の購入費用などが考えられます。
それ位であれば、もしかしたらそれほど大きな負担になることはないかもしれません。
しかし、犬が病気や怪我をした時の「治療費」が、想像以上にとてもかさむ傾向にあることを知っておきましょう。
犬は人間のように保険診療というものがないため、ちょっとした診察であってもある程度費用がかかります。
また、手術などになると1回で数十万かかることも珍しくありません。
民間のペット保険もありますが、保険料も安くはないのでしっかりと検討するようにしましょう。
さらに、犬が家で留守番している場合、犬がいない時にはかからなかったエアコン代や電気代がかかるようになります。
特に犬は暑さに弱く、熱中症になりやすいので夏場はエアコンを入れっぱなしという家庭も多くあります。
犬用のものを購入する費用だけでなく、光熱費などにも影響するということを意識しておくといいでしょう。
4.気軽にお出かけや旅行ができない
犬を飼っていると、長時間のお出かけや旅行などの遠出を気軽にできなくなります。
特に一人暮らしの場合には、いつもより遅い帰宅には注意が必要です。
飲み会などで夜遅くまで帰宅できなかったり、終電を逃して朝帰りになるようなことは避けるべきです。
犬は食事ができないだけでなく、飼い主さんが帰ってこないことで大きな不安やストレスを感じてしまうからです。
また、旅行時には犬だけを家に残すことはできませんので、一緒に連れて行くか、ペットホテルを確保する必要があります。
さらにそのペットホテルも、初めての場所に突然預けられると愛犬が不安を感じてしまう危険性が。
日頃から利用している病院やトリミングサロンに併設されているところを選んだり、短時間の利用で慣らすなど、事前の準備や細かい配慮をすることが大切です。
まとめ
犬を飼い始めると、飼い主さんの生活は一変するでしょう。
時間もお金もかかり、さまざまなところで苦労することもあると思います。
特に飼い始めたばかりの頃は、飼い主さんにとって負担やストレスの原因になってしまうこともあるかもしれません。
それでも、犬との生活はとても幸せなものだと言えます。
可愛い愛犬の笑顔とぬくもりが、苦労を苦労と感じさせない幸福感で満たしてくれるはずです。
犬との生活における苦労をきちんと理解した上で飼う覚悟ができた人は、きっと楽しく幸せなドッグライフを送れると思います。