犬の問題行動とは?
まず、「犬の問題行動」とは具体的に何かをあげてみます。
- 甘噛
- 無駄吠え
- トイレの失敗
- 無視
- 脱走
- 飛びつき
- 分離不安
- 食糞行動
- 破壊行動など
どれも「困った犬」と捉えてしまう人間にとって困った行動ですが、犬の問題行動は主に人間の影響が強く関わっています。
つまり、生まれ育った環境やしつけによって犬は問題行動を起こしている、ということに気づくことがとても大切です。
問題行動を起こす犬に育ってしまうNGな飼い方5つ
犬が問題行動を起こすのは必ず何らかの理由があります。
犬がその行動を起こすのは自然なことであり、人間が困っているだけという視点から見つめてみましょう。
以下にご紹介する「問題行動を起こす犬に育ってしまうNGな飼い方5つ」に対して適切な行動を起こすことが、問題行動の解決につながります。
1.甘やかしすぎる
可愛さあまりについ甘やかしてしまう飼い方は大変多いです。
しかし実は、犬の要求に応じてばかりいると、犬との信頼関係がいつしか崩れてしまいます。
気づいた時には犬がリーダーになってしまい、注意しても応じなくなってしまうでしょう。
犬が欲しがるままに食べ物を与えたり、要求のままに散歩に行く生活を送るのも注意が必要です。
アクションはあくまでも飼い主側から起こすようにして、犬には「できたらご褒美」を与える関係を目指してください。
また、構いすぎてしまうと「分離不安」などの精神的な症状が出ることもあります。
少しでも離れただけで吠えたり、破壊行動などを起こす場合は要注意です。
症状が悪化してしまうと、震えや食欲不振などを起こすことがあります。
2.コミュニケーション不足
かまいすぎるのではなく、逆にコミュニケーション不足なのも危険です。
飼い主さんからかまって欲しくて要求吠えをしたり、そうではなく呼んでも無視するような行動を取るなど異変が起きていきます。
散歩が足りずに運動不足になっている場合も、ストレスによって犬が問題行動を起こすこともよくあります。
飼い主にも都合があると思いますが、犬の散歩は毎日一定時間以上行い続けることが大切です。
3.環境が悪い
大きな音が聞こえたり、夜になっても電気が点いているなど、犬が安心して眠れる場所がない環境も問題行動につながってしまいます。
先住犬やほかのペットを飼っている場合は、嫉妬心でイラ立ちを感じてしまうこともあります。
小さな子供にいたずらされる環境も、犬にとってはくつろげる場所ではありません。
犬がストレスを感じることなく、くつろげる環境を提供できているか今一度見直してみましょう。
4.犬への接し方が不安定
その日によっては犬に優しく接したのに、別の日は犬が寄ってきても無視する・・・といった不安定な態度で犬と接してしまうのもNGです。
不安定な飼い主さんの態度や一貫性のないしつけに犬は振り回されてしまい、いつしか大きなストレスを抱えてしまいます。
また家族によって犬の呼び方やしつけ方に違いがあるのもよくないです。
犬の名前が「タロウ」なら全員が「タロウ」と呼び、「タロちゃん」「タロくん」などと変えないようにしてください。
しつけ方も家族全員で統一させて、一丸となって愛犬を見守っていきましょう。
5.叱りすぎたり体罰を与えている
叱りすぎや体罰は犬に大きなストレスを与えます。
感情的に叱ったり長い時間説教をしても、犬は反省することができませんので全く意味がないものになります。もちろん、体罰を行うのもNGです。
しつけは冷静にその場でテンポ良く行うのがポイントです。
「犬のために」と、嫌がることを無理強いさせるのも良くありません。飼い主さんの指示には、少しづつ従えるようになれば大丈夫です。
まとめ
犬の問題行動の原因の多くは飼い主さん側にあるということをお伝えしました。
思い当たる点が見つかった方は、ぜひ少しづつ改善してみてください。
愛犬へのしつけ態度、暮らしやすい環境とは何か?についても今一度見直す機会にしましょう。