「愛犬に美味しいものを食べさせてあげたい」は危険
食事をしていると愛犬が隣にやってきて、羨ましそうにジーッと見つめてくる…という経験を持つ飼い主さんは少なくないはずです。美味しそうな匂いにつられて「僕も!」とキラキラした瞳で見つめてくる愛犬を見ていると、あげたくなってしまうこともあるでしょう。
しかし「大好きな愛犬に美味しいものを食べさせてあげたい」と自分が食べている料理を与えるのは危険です。
犬が必要としている栄養素やカロリー、食べてはいけない食材は人間とは異なります。もしも誤った与え方をしてしまうと、さまざまなリスクを生む危険性があります。最悪の場合、死に至る危険性もあるため注意しましょう。
犬に『人の食べ物』が絶対NGな5つの理由
犬に人の食べ物を与えないようにするべき、と言われている理由はさまざまです。多くのリスクを孕んでいるため、基本的に人の食べ物は与えず、ドッグフードを与えることが推奨されています。では、犬に人の食べ物を与えてはいけない主な理由とは何なのでしょうか。
1.食中毒症状を引き起こす可能性がある
犬に人の食べ物を与えてはいけない理由として、食中毒症状を引き起こすリスクが高いからという理由が挙げられます。
犬に与えてはいけない食材には、犬にとって有毒となる成分や摂取過多によって重篤な症状を引き起こす成分などが含まれていることが多いです。そのため、与えてしまうと犬によっては少量で重症化してしまうケースもあり、最悪の場合、死に至ることもあります。
「この食材は問題ないよね」と思っていても、実は犬にとって有毒な食材だったというケースもあるので、基本的に人の食べ物は与えないほうが無難です。
2.アレルギー症状を引き起こすリスクが高い
犬は人間以上にアレルギー反応を引き起こすケースが多いです。食材によっては「こんなものまで?」と思うような私たち人間が当たり前のように口にしている食材で、アレルギー症状を引き起こす犬も珍しくありません。
アレルギー症状を引き起こすと下痢や嘔吐、皮膚炎、呼吸困難など、さまざまな症状が起きます。犬にとって苦痛を感じる症状なので、愛犬を可哀想な状態に陥らせないためにも人の食べ物は避けましょう。
3.消化吸収しにくく胃腸に負担がかかる
私たち人間が食べている食事の中には、犬にとって消化吸収しにくいものが多いことをご存知でしょうか。代表的な食材にお米などの穀類が挙げられます。
犬は肉食動物なので、動物性タンパク質の消化吸収を得意としています。植物性たんぱく質が多く含まれている食材や元々消化しにくいと言われている食材は、胃腸の中で消化し切れず消化不良を起こす恐れがあります。
その結果下痢になってしまったり、食物アレルギーを引き起こしてしまう場合があります。愛犬には犬にとって消化吸収の良いものを積極的に与えましょう。
4.塩分や糖分などが多く肥満の原因に
人間の食事は塩分や糖分などが多く含まれています。そのため、普段食べている食事よりも「美味しい」と感じますが、肥満の原因になることも多いです。
肥満は万病の元と言われるほど、犬にとっても多くの病気を併発させる原因となります。シニア期に入ると体に負担がかかり、関節炎やけが、体調不良を引き起こす原因となりやすいので、肥満にならないよう人の食べ物は与えないほうが健康的です。
5.嗜好性が高くドッグフードを食べなくなる恐れ
普段犬たちが食べているドッグフードよりも格段に香りや味が強く、美味しさを感じる人の食べ物。犬たちにとっても嗜好性が高く、一度食べてしまうと「ドッグフードよりあっちの食べ物の方が美味しい!」と認識してしまいます。
すると、本来食べなければいけないはずのドッグフードを食べず、人間が食べているものばかりを欲しがるようになってしまう恐れがあります。
人の食べ物ばかり食べていると肥満の原因になりますし、何より総合栄養食であるドッグフードを食べないことで、さまざまな健康リスクが伴います。人の食べ物ではなく、犬に適したドッグフードを与えるべきです。
まとめ
いかがでしたか。犬に人の食べ物を与えてはいけない理由は実にたくさんあります。どれも犬の健康を考えた上で「与えるべきではない」と注意喚起されているものばかりです。犬には人の食べ物は与えず、基本的に総合栄養食であるドッグフードを中心に与えましょう。
もっと美味しいごはんをあげたいと考える方は、時々トッピングとして少量をドッグフードに混ぜてあげるなどの工夫をしてあげると、ドッグフードが少しだけ豪華になりますよ!