冬なら犬を車でお留守番させても大丈夫?
愛犬と共に車でお出かけする機会が多い方もいらっしゃいますよね。お出かけだけでなく、遠方の動物病院に連れて行く際にも大型犬であれば車は必須かと思います。
夏の暑い時期は短い時間でも愛犬に車でお留守番してもらうのは危険ですよね。窓を開けていても車内の気温は上がりやすく、暑さに弱い犬は熱中症になりやすいとも言われています。実際に悲しい事故が多発しているのも現実です。
犬は基本的に夏の暑さよりは冬の寒さに強い生き物と言われています。冬であれば車でお留守番をしてもらっても大丈夫なのでは?と思われている方も多いですよね。
もちろん暑い時期に比べるとリスクは低いようですが、冬の車内であってもお留守番のデメリットやリスクは多々あるようです。
冬の車内留守番での主なデメリットやリスク
1.事故
冬に限ったことではありませんが、愛犬だけを残して飼い主さんが車から去ってしまうと、どんなに短い時間であったとしても、その時間は愛犬を守ることができません。車でお留守番をしてもらっている際には世界中で多くの事故が起こっているようです。
数時間だけ車内でお留守番をしてもらうつもりだった飼い主さんが用を済ませ駐車場に戻ると、車を止めた場所が分からなくなってしまい、結果的に丸2日間車内に閉じ込められてしまった犬がいます。これは極端な例ですが、長時間車内に閉じ込められると寒さから体調不良を引き起こす可能性が高いです。また閉じ込められている恐怖感からのストレスも相当なものとなるはず。
その他、犬が偶然にもエンジンのプッシュボタンを押してしまったというケースもあり、周囲を巻き込む大きな事故に繋がるリスクもあるようです。
2.冷えによる体調不良
外気温が低くなる冬。当然ながら車内ではエアコンによる暖房が必要になりますよね。冬の車内はとても冷えやすいもの。車内温度に関するちょっとした実験が行われてるようです。
外気温がマイナス10度程度の環境の中、エアコンで25℃まで車内を暖めたあとエンジンを切ります。すると1時間後には15℃低下し3時間後には氷点下まで車内の気温は下がってしまうのです。
確実にほんの数分で戻ってこれるお留守番であれば良いですが、1時間後には車内の温度は10℃程度しか保つことが出来ていない状況。寒さに弱い犬種にとっては辛い環境になってしまいますよね。かと言ってお留守番の前に車内の温度を高く上げすぎると犬が熱中症になってしまいます。
寒い冬には車内の温度管理が難しく、飼い主さんが不在になってしまう時は特にリスクが高くなってしまいます。寒さにより体が冷え切ってしまうと免疫力の低下から感染症にかかりやすくなってしまうことも。また、持病がある個体は悪化してしまう可能性もあります。
3.ストレス
もともとお留守番は苦手という犬も少なくないと思います。ましてやご自宅ではない車の中での留守番は不安に感じることも多くストレスになってしま可能性も。
いつもと違う場所、違う空間、周囲の騒音や人の気配など、どうしても気になることばかりかと思います。長時間であれば精神的なショックも大きくなりかねません。心の病気などに繋がってしまう危険性もあるようです。
冬に車で犬をお留守番させるときの注意点
基本的には愛犬だけを車内に残してのお留守番はおすすめは出来ません。しかし、どうしても置いていかなければいけない時の注意点をご紹介しておきます。
- 10分程度の短い時間で戻ること
- ケージやクレートに入れる
- 暖かい毛布や湯たんぽを用意する
長時間の車内でのお留守番はどうしてもリスクが高くなるので、出来る限り短い時間で戻りましょう。
また車内でのイタズラによる怪我、事故防止のためにも日頃から使い慣れているクレート内でのお留守番がおすすめです。クレートの中には暖が取れるよう毛布や湯たんぽを入れてあげましょう。
まとめ
夏に比べるとややリスクは低いものの、やはり愛犬だけを車内に残してお留守番をさせるのはリスクがあるものです。また子犬や高齢犬、極端に気温が低い日は車内での留守番を避けたほうがよいでしょう。寒さ対策も万全に、愛犬との冬のドライブを楽しんでください。