1.足やお尻をごしごし拭く
散歩の後は犬の足やお尻が汚れていることも多いので、家に帰ってきてからきれいにケアをするという飼い主さんも少なくないと思います。
濡らしたタオルやウェットティッシュを使って拭くことが多いと思いますが、あまりゴシゴシと強く拭かないように注意してください。
足の裏にある肉球は強くこすると傷がついてしまいますし、指の間は皮膚が薄いうえに神経も集中していてとても敏感な部分です。
そのため、あまりゴシゴシとやり過ぎてしまうと、痛みや不快感を感じる犬が多いと思います。
拭かれることで嫌な思いをすると、犬は足を触られること自体を嫌がるようになってしまいますので、気をつけなければなりません。
嫌がっているのを無理強いすると、最初は我慢していた犬も、飼い主さんの手を噛むなど攻撃行動に出るようになることがあります。
必ず犬の反応を確認しながら行うようにしましょう。
また、肛門部分はとてもデリケートで傷つきやすいので、強く拭くと炎症を引き起こしたり、痛みを感じさせてしまったりします。
肛門に痛みを感じることで排便がうまくできなくなってしまうこともあるので、優しく拭くようにしてください。
2.足を洗って濡れたままにする
散歩から帰るたびに、愛犬の足を丁寧に洗っている飼い主さんもいるようです。
ただ拭くだけよりもきれいになりますし、しっかりと汚れを取るためには効果的なケア方法だと思います。
しかし、頻繁に足を洗い過ぎてしまうと肉球や皮膚を傷めてしまうことがあります。
特に、シャンプーや石鹸を使って洗うと過度な乾燥を招く恐れも。
また、洗った後にタオルドライだけで自然乾燥させてしまうと、さらに皮膚を痛める可能性があります。
さらには、雑菌が繁殖してしまったり、足先の毛が変色してしまったりすることがあります。
そのため、足をこまめに洗う場合はなるべく洗浄剤は使わないようにして、しっかりと乾かしてから保湿剤を使ってケアするようにしましょう。
3.シャンプーをする
公園などに犬の散歩に行くと、どうしても土がついたり草木に触れたりして、汚れが気になることもあると思います。
そのため、2日に1回や1週間に1回のペースで、シャンプーをしているという飼い主さんもいるようです。
しかし、体を洗うことは清潔を保つというメリットがあるだけでなく、過剰になると皮膚にダメージを与える恐れがあるということを覚えておきましょう。
足を洗うことと同様に、洗いすぎると皮膚を守るために必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥や皮膚炎を引き起こしてしまいます。
また、十分に乾かすことができないと、雑菌が繁殖することも考えられます。
そのため、余程ひどい汚れ方をした時以外は、散歩のたびにシャンプーをすることは控えた方がいいでしょう。
また、泥などで汚れた場合は、濡れタオルなどで部分的に拭き取るなどの対応をすることをおすすめします。
4.ご飯をすぐに与える
ご飯を与えてすぐに散歩に行くと、胃捻転を引き起こして非常に危険だとされています。
それに比べれば、散歩の後に食事をすることはそれほど危険ではないとされています。
しかし、息が荒く興奮状態にあるうちに食べ始めてしまうと、同じようなことが起こる恐れもあるとされているので注意しましょう。
また、体を動かした直後に食べ物を摂取すると、体がエネルギーを多く吸収しようとする傾向が見られます。
そのため、同じ量を食べていても太りやすくなるとも考えられているので、与え方に注意しましょう。
まとめ
毎日の散歩の後に、足や体の汚れを取ってきれいにすることはとても大切です。
しかし、その方法が過剰になってしまうと、皮膚や被毛を痛めることにもなるので注意しなければなりません。
何気なくしている行動やケア方法が実は愛犬の体には合っていない可能性もあるので、ぜひ時々は習慣を見直してみてください。
そして、愛犬にとって最も優しく効果的な方法を選択するようにしましょう。