犬が人から触られるのが好きな理由
1.コミュニケーションを取るための方法だから
犬が人から触られるのが好きなのは、コミュニケーションを取るための方法だからです。
犬同士であれば、お互いの体を舐め合うことでコミュニケーションをします。
群れの仲間との絆を確かめ合ったり、愛情を与えあったり、信頼性や関係性を深めるための手段です。
相手が人間である場合、言葉を使って会話をすることはできません。
その代わりに人は犬の体に触れ、犬は人の手や顔を舐めたりします。それがコミュニケーションを取るための方法のひとつなのです。
2.人からの挨拶だと思っているから
犬が人から触られるのが好きなのは、人からの挨拶だと思っているからです。
犬同士であれば、鼻と鼻をくっつけたり、お互いのお尻のニオイを嗅ぎ合ったりすることで挨拶をします。
お互いの情報を交換するための手段です。性別・性格・相性などが分かるとされています。
相手が人間である場合、自分のお尻や体のニオイを嗅ごうとはしません。その代わりに頭や体を優しく撫でてくれます。それが人からの挨拶だと思っているのです。
犬が周りをウロウロしながら鼻を近づけようとしている時は、その人のニオイ（情報）を確認しているところです。
嗅ぎ終わるまでジッと待っていてあげてください。顔や手に鼻を近づけ、しきりにニオイを嗅ぎたがることもあります。
3.気持ちがいいから
犬が人から触られるのが好きなのは、気持ちがいいからです。
撫で方が上手な人から撫でられると、まるでマッサージを受けているような気分になれるのです。
不快感や痒みがあっても自分の手足では届かない部分があります。その部分を撫でられると、とっても気持ち良さそうな表情をします。
とくに背中は手足が届きにくく、自分からお尻を向けるようにして「撫でて？」とおねだりすることもあります。
4.幸せな気持ちになれるから
犬が人から触られるのが好きなのは、幸せな気持ちになれるからです。
人と犬がスキンシップをすると、「オキシトシン」というホルモンの分泌が活性化されます。「幸せホルモン」とも呼ばれています。
人から触れられた犬の体の中でオキシトシンが分泌されると、幸せな気持ちになれるのです。
人にも同じ作用があるため、犬と触れ合うことで嬉しい・楽しい・幸せな温かい気持ちになれるのだと思います。
犬の正しい触れ方
体勢を低くする
犬を怖がらせたり驚かせたりしないために、犬の前にしゃがんで体勢を低くしてあげてください。
立ったままの姿勢で犬の前に行くと警戒されやすいです。
そっと手を差し出す
いきなり触るのではなく、犬に向かってそっと手を差し出してみてください。
嬉しそうに寄って来てくれたり、手を舐めてくれたりします。「触れてもいいよ」の合図です。
警戒している時は、少し遠慮がちに手のニオイを嗅ぐ仕草をすることがあります。
毛の流れに沿って優しく
犬を触る時は毛の流れに沿って優しく撫でてあげてください。
犬によっては、わしゃわしゃと激しく撫でられることが好きな場合もありますが、余程の信頼関係があるか、余程の人好きな犬だけです。
飼い主に許可を得てください
「かわいい～♡」と言っていただけるのは大変嬉しいのですが、愛犬をいきなり触られるのは飼い主として抵抗があります。
今は撫でてほしくないな…という時があります。お散歩を満喫している最中は放っておいてほしいことがあります。
「こんにちは」と声をかけ、飼い主や犬の様子をうかがってほしいです。
撫でる時は、触れていい部分・触れてほしくない部分も尋ねてくださると嬉しいです。
まとめ
犬が人から触られるのが好きな理由を4つ解説しました。
- コミュニケーションを取るための方法だから
- 人からの挨拶だと思っているから
- 気持ちがいいから
- 幸せな気持ちになれるから
犬は人に触れられることが大好きですが、誰でもOKというわけではありません。
なぜか犬に避けられてしまう人、触ろうとすると自分だけ威嚇されてしまう人は、触れ方に問題があると思います。
犬それぞれに喜ぶ触れ方と嫌がる触れ方があります。触れる前に飼い主に尋ねてみましょう。
