コモンドールについて知っておきたいこと
1.毛の色は「ホワイト」ではない
コモンドールの毛色は「アイボリー」に限られています。
クリーム色や黄色っぽい白と表現されることもありますが、ホワイトではありません。
パッと見た感じでは白っぽく見えてしまうことがあるのでしょう。
2. ハーディング・ドッグである
コモンドールは、「ハーディング・ドッグ」です。
牧畜犬や牧羊犬と呼ばれることがありますが、家畜を指揮して誘導することを仕事としている犬です。
外敵から守ること、逃げないように見張っていることが主な仕事内容です。
3.縄張り意識が強い
ハーディング・ドッグであることから縄張り意識が強い犬です。
自宅の敷地内に侵入する者には激しく吠えたり威嚇したり、時には攻撃することがあるかもしれません。
ハーディング・ドッグの仕事内容から、24時間常に警戒し、見張っていることでしょう。
とくに飼い主が留守にしている時間帯、飼い主が寝ている時間帯は起きて室内をウロウロ動き回っていることがあります。
4.動き回れるスペースが必要
コモンドールと暮らすためには、動き回れる・歩き回れるスペースが必要です。
お留守番中、ケージの中やリビングから出ることができないなんて耐えられない性格です。
家の中を自由にさせるためには環境作りとしつけが欠かせません。
お散歩や運動で解決してあげることもできますが、1日2回1時間ずつくらい必要でしょう。
常に動き回っていたいのもハーディング・ドッグならではの特徴です。
5.信頼できない飼い主には絶対に従わない
自分で考え、自分で判断し、自分で行動する。ハーディング・ドッグであるコモンドールの最大の特徴かもしれません。
賢くしつけやすい犬なのですが、自立心・独立心・プライドの高い犬でもあります。信頼できない飼い主の指示には絶対に従いません。
しつけは徹底して行い、時には厳しく接しなければならない場面もあるでしょう。悪い行動は絶対に許してはなりません。
愛情を与えることとわがままを許すことを間違えてしまうと、反抗的な犬になってしまうことがあります。
6.素人に毛のお手入れは難しい
モップに例えられることのある特徴的な毛は、もつれるように縄状になって密に生えています。
コームやブラシは全く通せません。ブラッシングは飼い主の手指を使って行います。抜け落ちた毛を取り除いてあげるためです。
シャンプーすると完全に乾くまでに丸2日程度かかるとされています。体が冷えて体温を下げてしまうことがあるかもしれません。
もともと絡まっている毛をそのまま洗うのですから、さらに絡まってしまうこともあります。
皮膚の衛生面が保たれなくなってしまったり、蒸れて炎症を起こしてしまったりすることがあるかもしれません。
7.コモンドールの迎え方
日本では希少な犬種です。飼われている頭数も少ないですし、ブリーダーを探すだけでも大変でしょう。
輸入することが基本なのではないでしょうか。日本にコモンドールと暮らす人が全くいないというわけではありません。
実際にコモンドールと暮らす先輩飼い主さんのSNSを拝見したことがあります。
本気で迎えたいと思うのであれば、しつけ方・暮らし方・注意点などより詳しく経験を元に教えていただくとよいのではないでしょうか。
8.実は短毛もいる!?
顔を覆うようにモップのような毛が垂れ下がり、目も表情も確認できない長毛が特徴ですが、実は短毛のコモンドールもいます。
もちろん、定期的なトリミングでカットされているからです。
大型犬であることから、スタンダートプードルと間違えられてしまうことがあるようです。
まとめ
コモンドールについて知っておきたいことを8つ解説しました。
- 毛の色は「ホワイト」ではない
- ハーディングドッグである
- 縄張り意識が強い
- 動き回れるスペースが必要
- 信頼できない飼い主には絶対に従わない
- 素人に毛のお手入れは難しい
- コモンドールの迎え方
- 実は短毛もいる!?
日本で実際に会うことができる人は少ないでしょう。
犬の生涯費用は100万円~350万円程度とされていますが、コモンドールは400万円~500万円ともされています。これも特徴のひとつかもしれません。