『ツンデレ』は猫の専売特許ではありません
普段はツンツンとしたよそよそしい態度で接しているにも関わらず、時折ふっと見せる甘えたようなデレッとした一面に、とてつもなく魅力を感じるという飼い主さんがおられます。
いわゆる『ツンデレ』です。身近にいるツンデレな動物の代表格は間違いなく猫でしょう。
犬は、その対極にいるイメージが強いですが、実際にはまるで猫のような性格の犬もいるのです。
今回は、ツンデレな犬と一緒に暮らしたいと考えておられる方向けに、犬種の特性としてツンデレの要素を持っているといわれている3つの犬種をご紹介します。
またツンデレに感じられる犬の代表的な行動もご紹介します。
ツンデレな性格が人気の3犬種
1.柴犬
日本犬の代表格ともいえる人気の柴犬は、ツンデレな犬種の代表格ともいわれていて、独立心がとても強く、頑固な性格です。
警戒心も強いのでよく吠えます。ただし、一度信頼した人には忠実な犬です。
人懐こさや愛情要求度がとても低いのが特長で、そのため普段はツンな態度に感じることが多いです。
注意すべきなのは攻撃性の高さです。飼い主さんや子ども、他の犬に対して高い攻撃性を示します。
よく吠え頑固なのでしつけも難しく、初めて犬と一緒に暮らす方には、あまりおすすめできません。
ただし、しっかりとしつけられる飼い主さんであれば、飼い主さんにだけ時折見せる甘えた仕草が、たまらなく愛しいと感じられるでしょう。
2.チワワ
世界で最小の純血種と言われているメキシコ原産のチワワも日本では人気の犬種で、かつツンデレな性格だといわれています。
超小型犬で見た目はとても可愛らしいのですが、飼い主さんや子どもへの攻撃性がとても高く、大型犬に対しても一歩も引かずに向かっていきます。
頑固な面がありしつけも難しいです。
それほど活動性の高い犬ではありませんが、愛情要求度はとても高いので、しっかりと構ってあげる必要があります。
その点では、ツンデレとはいってもデレを見せる頻度は高い方かもしれません。
3.ペキニーズ
中国原産のペキニーズは、猫のような我が道を行くタイプの犬種だといわれています。
そういう意味では、犬の中ではツンデレの真骨頂といえるかもしれません。
攻撃性や愛情要求度、活動性など、性格的な要素のいずれもが低い傾向にあり、落ち着いた行動特性を持っている穏やかな性格の犬種といえるでしょう。
ただし、子どもへの攻撃性に関してはやや高めの傾向があるため、小さなお子さんのいる家には向かないかもしれません。
しつけも難しく、頑固な側面を持っています。
これらの犬種を飼いやすさで比較してみると
ツンデレといわれている代表的な3犬種をご紹介してきました。
これから初めて犬と一緒に暮らしたいと考えていてどうしてもツンデレな犬種が良い!という方には、「ペキニーズ」がおすすめです。
ペキニーズは、攻撃性が低いのがポイントです。
何よりも穏やかな性格で活動性も高くないため、完全室内飼いにも向いており、初めての飼い主さんにも安心して付き合える犬種だといえます。
ツンデレに見える犬の仕草や行動
最後に、犬が見せる仕草や行動の中で、ツンに見えて裏にデレの気持ちが隠れている行動についてご紹介します。
帰宅しても迎えに来ない
せっかく飼い主さんが帰宅したのに、愛犬が迎えに来てくれない。これは、飼い主さんにとってはかなりツンな対応です。
しかし、愛犬は決して飼い主さんに関心がないわけではありません。
今はハイテンションになるタイミングではないということを自覚していて、この後飼い主さんが一緒に遊んでくれる時間が来るのを待っているのです。
飼い主と一緒に寝ようとしない
愛犬と一緒に寝たいのに、愛犬は自分の寝床で気持ちよく眠っていて飼い主さんの布団に来ないという場合も、落胆しないでください。
なぜなら、それは飼い主さんが作ってくれた寝床を気に入っているという証だからです。
声を掛けても反応が薄い
飼い主さんが愛犬の名前を呼んでも反応が薄く、耳を飼い主さんの方へ向けるだけ、しっぽを一回振るだけだということがあります。
これも、飼い主さんにとってはちょっと寂しいツンな対応です。
しかし、耳を向けたりしっぽを振っているということは、ちゃんと飼い主さんの声に反応しているということです。
愛犬にしてみれば、しっかりと飼い主さんの愛情に応えているつもりなのです。
目が合うと目を逸らされる
愛犬からの視線を感じて振り返って目が合った途端に目を逸らされてしまい、「嫌われてる?」とがっかりした経験をお持ちの飼い主さんもいますよね。
しかし、がっかりする必要はありません。
犬にとって目を逸らすのは、相手に対して敵意を抱いていないことを示す仕草だからです。
遊んでいる時に唸る
楽しく遊んでいたのに、急に愛犬が唸りだして驚いたことがあるかもしれません。
人の感覚だと「唸る=怒る」ですが、必ずしもそうではありません。
犬は、興奮して唸ることがあるからです。つまり、遊んでいて楽しくて興奮してしまい、唸ってしまったのです。
ただし興奮させすぎないように、少しクールダウンさせるようにすると良いでしょう。
まとめ
今回は、一般的な犬のイメージとは対極にある、猫のようなツンデレな性格だといわれている犬種や、犬のツンデレに見える行動についてご紹介しました。
あまり忠実すぎる性格ではなく、少しツンデレな面を持った性格の犬と一緒に暮らしたいと考えている飼い主さんは、参考にしてみてください。