年末年始は犬の誤飲が増える傾向に
年末年始は大掃除やクリスマス、大晦日の準備、お正月など、多くの行事が待っていますから、12月に入ると年末年始に向けてバタバタと忙しくなります。
そんな年末年始には、さまざまなアイテムが使われたり食事が並んだりすることもあり、毎年犬の誤飲が多くなる傾向にあります。実際、年末年始に病院に救急で駆け込む犬の中には、誤飲で病院へ訪れている犬がとても多いといいます。
犬にとっても普段とは違う雰囲気の年末年始は、いつもより落ち着きのない時期です。普段は誤飲しない犬でも誤飲してしまったり、注意をそらした飼い主の目を盗んで誤飲してしまったりするトラブルが後を絶ちません。
年末年始の犬の誤飲を防ぐために必ず意識すべき5つのこと
楽しい年末年始に愛犬の誤飲トラブルを防ぐためには、基本的に「出しっ放しにしない」ことが鉄則となります。ここでは年末年始の犬の誤飲を防ぐために必ず意識すべきことを紹介します。
1.大掃除で使用した洗剤などはすぐに片付ける
年末に向けて、家全体をきれいにするための大掃除に取り掛かるご家庭は多いですよね。普段とは違い、家全体を徹底的に掃除しようと、多くの洗剤や掃除用具を出して準備している人も少なくありません。
しかし、このように大掃除で使用した洗剤や掃除用具などは、使い終わった後にすぐ片付ける必要があります。そのまま出しっ放しにしていると犬がいたずらをしてしまい、洗剤などを誤飲してしまう恐れがあるからです。
2.大勢で食事中は食卓に犬を近づけない
コロナウイルスが終息していないため、大勢で集まってパーティーをするご家庭は少ないでしょう。しかし、家族全員で集まり年末年始ならではの特別な料理を楽しむ際にも注意が必要です。
家族全員で食事をしている最中、つい雰囲気やアルコールに呑まれて愛犬が誤飲していることに気づかない…というトラブルは毎年起こっています。
こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、楽しいイベント時の食事テーブルに、犬を近づける行動は控えたほうが無難です。
3.人間の食べ物を犬に与えないようにする
クリスマスやお正月など、美味しい料理がたくさん登場する年末年始。私たちが食べている美味しい料理を愛犬にも与えたくなってしまいますが、注意が必要です。
人間の食べ物は犬にとって味付けが濃いものが多いですし、年末年始に登場する食べ物の中には、犬にとって有毒となる食材も多く含まれています。
また、一度与えてしまうと、その後も「もっともっと」と食べ物を欲しがってしまうため、基本的に人間の食べ物は与えないようにしましょう。どうしても与えたい場合は、犬用の料理を購入したり作ったりしてあげると良いでしょう。
4.食べ終わった料理の残りはキッチンへ片付ける
食事を楽しんだ後、食べ残った料理や食べ終わった料理のお皿をそのままテーブルの上に置きっぱなしにしていませんか。残った料理やお皿が置いてあると、犬はその匂いを嗅ぎつけ、盗み食いしようとします。
クリスマス料理やお正月料理には、味付け調味料が多く使用されていることもありますし、チキンの骨や竹串などは非常に危険です。また、含まれている食材には犬にとって有毒な食材も含まれています。
犬はアルコールを分解できないので、飲み残しのアルコールをなめてしまうと急性アルコール中毒を起こす可能性があります。
食べ終わった後はすぐにキッチンへと食器や残った料理を片付け、犬が誤食しないように注意しましょう。
5.パーティーグッズの破片などにも気をつける
クリスマスのパーティーグッズやクリスマスツリーのオーナメントなどにも注意が必要です。特に子犬はいろいろな物をおもちゃとして遊んでしまうため、パーティーグッズやオーナメントを壊し、破片を誤飲してしまうリスクが高いです。
パーティーグッズやオーナメントの破片は、誤飲してしまうと消化しないだけでなく、食道を傷つけてしまうなどのトラブルを引き起こす恐れもあります。
こうしたパーティーグッズやオーナメントは、噛んで壊したり誤飲したりしないよう、飼い主がしっかりと見張っておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。年末年始は犬の興味を引く料理やアイテムが多く登場します。楽しい年末年始に愛犬が誤飲トラブルを起こさないためにも、使ったものや食べ残しを出しっ放しにしないことを意識しましょう。