運動不足になると
健康診断などにいくと、適度な運動を進められることがありますね。
犬は、私たち人間よりはるかに多くの運動を必要としています。
たとえば、体重が10キロもないような小型の犬でも、一日に20分~30分ものウォーキングが必要といわれています。
運動不足は人にとってもリスクがあるものですが、人間より必要な運動量が多い犬たちにとってはもっと重大な問題が発生します。
適切な運動量を確保できないと、犬はまず大きなストレスを感じます。
犬はストレスが溜まって運動などで発散できなくなると、吠えることや噛むことでストレス発散しようとするのです。
さらに運動不足や日々の問題行動を叱られるなどのフラストレーションがたまって長期間のストレス状態が続くと、しっぽを追いかけてぐるぐる回り続けたり、手足を異様になめまわしたり、血が出るまで体を搔いたりといった問題行動を引き起こすこともあります。
このようなトラブルの他、運動不足になると筋肉が衰えることにより代謝が下がり、その結果「肥満」になります。
関節に負荷がかかって関節炎を起こしやすくなるほか、人間でも起こる「生活習慣病」に陥るリスクも高まります。
犬と一緒に運動不足を解消する遊び
運動不足を解消するために、犬と一緒に出来る遊びを屋内、屋外に分けていくつかご紹介します。
1.屋内での遊び
犬と一緒に動いたり犬が走ったりしますので、ぶつかったり滑ったりしないスペースを確保し、滑り止めマットを敷くなどして安全に遊びましょう。
犬が喜ぶ屋内遊びは次の2つです。
- 引っ張りっこ遊び
- もってこい遊び
どちらもボールやロープ状のおもちゃあがれば手軽に行える遊びです。
しかも遊びながら「くわえる(持つ)」「放す」「拾ってくる」などを教えることができます。
犬たちの狩猟本能を満たし、噛んだり踏ん張ったり走ったりという運動要素も入れられるため、室内での運動不足対策に最適ではないでしょうか。
遊ぶ際は誤飲をしないように少し大きめのサイズのおもちゃを選んであげましょう。
また、「はなせ」「ちょうだい」などの合図でおもちゃを放さなかったり、犬たちが興奮しすぎたり飽きてしまったりする前に、飼い主側から遊びを終わらせるのがポイントです。
また遊びたい、と思ってもらうのが楽しく過ごすコツですね。
「はなせ」「ちょうだい」などのコマンドを教えるときにはおやつを使ってあげると、遊んでもらえるうえにおやつももらえるとなって犬たちは大喜びで覚えてくれますよ。
おやつのあげすぎにだけは注意しましょう。
2.屋外での遊び
屋外に行ける日は基本的にお散歩ができれば犬たちも満足ですが、たまにはドッグランなどでしっかり走ったり遊んだりするとより満足度が上がります。
人も歩くだけでなく犬たちと一緒に走ることができれば、一体感も生まれますね。
ただし屋外での遊びはほかの飼い主さんや犬たちとのかかわりもあります。
犬の性格や使用するドッグランのマナーをしっかりおさえていくのが良いでしょう。
屋外での遊びはどれも犬たちが大好きな遊びですが、一緒に遊ぶのに最適なのが次の2つです。
- 飼い主さんの体をつかったアジリティごっこ
- かくれんぼ
アジリティごっこは難しそう、と思われるかもしれませんが足の間を八の字にくぐらせるだけでも意外と楽しいものです。
さらに、ちょっとかくれんぼをしたり追いかけっこをしたりするのも、犬たちにとってはとても楽しい遊びです。
これらも遊びの中で「こい」や「つけ」などを教えることができるので、犬たちもきっと楽しんで覚えてくれますよ。
まとめ
犬たちの運動不足は健康に直結するため、注意が必要です。
毎日ちゃんと「運動させなきゃ」と思うとなかなか難しいものと感じてしまいます。
しかし日々の遊びの中で人間も一緒に体を動かすことを取り入れていくことで、少しでも犬たちの運動不足の解消につながれば良いと思います。