1.むだ吠えをする
よく吠えるわんこは一見すると「強気で怖い」と思ってしまいがち。ですが昔から「弱い犬ほどよく吠える」と言うように、ささいなことに対しても吠えるということは精神的な弱さの裏返しなのです。
精神的に弱っているからこそ、自分に自信が持てず周囲に対して過剰に警戒してしまい、結果として何にでも吠え立てるむだ吠えが増えてしまうのです。むだ吠えの傾向はその子のもともとの性格はもちろん、体の小さい小型犬のほうが警戒心が強くなりがちであるように、犬種による差も大きくなります。
ですが、今まであまりむだ吠えをしなかった子が急によく吠えるようになったという場合には、精神的に弱っていて神経が過敏になっていることが考えられます。
頭ごなしに叱らない
むだ吠えは単純にうるさいですし、ご近所迷惑にもなりかねないため、「うるさい!」「やめなさい!」と頭ごなしに叱りたくなってしまうかもしれません。
ですが精神的に弱っているときにそのような対応をされたら、ますます精神を病んでしまう可能性もあります。感情に任せて頭ごなしに叱らず、まずは原因を探るところからはじめましょう。
2.ハウスなどから出てこない
精神的に弱っている場合、自分のハウスに入ったまま出てこなかったり、ベッドやソファの定位置から動こうとしなかったりといった「引きこもり」行動に出ることもあります。
野生のわんこはもともと穴蔵や洞窟などで生活をしていましたから、狭いところや暗いところにいると落ち着くというのはよく知られた話です。引きこもり行動の原因もこの本能によるもので、精神的な弱みを抱えた不安な気持ちを紛らわすため、落ち着く場所に身を寄せていると考えられます。
むりに引っ張り出したり誘ったりしない
愛犬が引きこもり状態になっていると、心配になって引っ張り出したくなるかもしれません。特に普段は活動的で遊び好きという子の場合は尚更です。
ですが精神的に弱っている状態の子をむりに引きずり出したり、遊びに誘おうとしたりすると、場合によっては激しく抵抗されて咬傷事故などにもなりかねません。むり強いするのではなくそっと見守り、出てきたタイミングで声かけするなど様子を確認するようにしましょう。
3.飼い主さんの後をついて回る
引きこもってしまう子がいる一方で、逆に飼い主さんへの執着心が高まる子もいます。人間の子どもの後追いのように飼い主さんが移動するたびに後ろをついてくる、トイレやお風呂に入っているとドアの前で待っている、お留守番を激しく嫌がってできないなどの行動が代表的な例です。
精神的に弱っていて不安だと、信頼できる誰かと一緒にいたいと思うもの。その気持ちは人間もわんこも同じです。「不安だから飼い主さんと離れたくない!」という思いからの行動でしょう。
内科的治療が必要な場合も
あまりにこの傾向が強い場合には「分離不安症」という精神的な疾患を発症していることが考えられます。症状にもよりますが内科的治療が必要なこともありますので、獣医師に相談するのが良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?精神的な弱みや不安はやがて嘔吐や下痢などといった身体症状としても現れてきます。そうなるとわんこの体にかかる負担も増えてしまいますから、できればその前に変化に気づき、対処してあげたいものです。