愛犬との『クリスマスの祝い方』に注意を!
10月のハロウィーンが終わったら、次に待っているのは12月のクリスマス。クリスマスは、お正月と並ぶ冬の大イベントですね。愛犬とクリスマスを祝うのを楽しみにしている飼い主さんは多いでしょう。
愛犬とクリスマスを祝う場合は、その祝い方に注意が必要です。間違った祝い方をしてしまうと、愛犬の心身に負担をかけてしまうかもしれません。そこで今回は、犬に絶対してはいけない『クリスマスの祝い方』をご紹介したいと思います。
犬に絶対してはいけない『クリスマスの祝い方』は?
1.人用のごちそうを与える
クリスマスのお祝いといえば、たくさんのごちそうが食卓に並ぶと思います。愛犬にもそのごちそうをおすそ分けしたくなるかもしれませんが、我慢しましょう。
クリスマスのごちそうに限らず、人用に調理された食べ物を犬に与えてはいけません。犬には塩分、糖分、カロリーなどが高いものが多く、犬に有害な食材が使われていることもあるからです。つまり、犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
クリスマスのごちそうで特に注意すべきなのは、チキンとケーキ。どちらもクリスマスメニューの定番です。
フライドチキンやローストチキンは塩分やカロリーが高いだけでなく、骨付きのものだと危険です。骨付きのまま犬に与えてしまうと、鶏の骨は縦に割れやすいため、胃や腸、食道などに刺さる恐れがあります。また、骨が消化管や気管に詰まってしまうことも懸念されます。
ケーキは生クリームが使われたものが多いですが、生クリームは脂肪分が高く、肥満や下痢の原因になります。チョコレートやココアを原料に使ったケーキは、チョコレート中毒を起こす恐れがあるため、絶対に犬に与えてはいけません。
愛犬には犬用のごちそうを用意して、クリスマスのお祝いをしましょう。
2.お酒を飲ませる
「お祝いといえばお酒!」という人は少なくないでしょう。飼い主さんがお酒を飲む場合は、愛犬にまでお酒を飲ませないように要注意です。犬はアルコールを分解できないため、お酒を飲むとアルコール中毒を起こす危険があり、最悪の場合死に至ります。
ごく少量でもフラフラになってしまうこともあるので、ふざけて愛犬にペロッと舐めさせるのもやめましょう。
ちなみに犬はアルコール自体だけでなく、そのにおいも苦手です。酔ってお酒のにおいを漂わせながら愛犬にしつこくしたりすると、嫌がられてしまうかもしれません。
3.大きな音を出す
クラッカーを「パーンッ!」と鳴らしたり、シャンパンの栓を「ポンッ!」と開けたりすると、お祝いムードが盛り上がりますね。
でも、愛犬とのクリスマスの祝い方としてはNGです。犬は爆発音や破裂音が苦手なので、クラッカーの音やシャンパンを開ける音にびっくりしてしまうかもしれません。愛犬のためにクラッカーを鳴らすのは控え、シャンパンは大きな音を出さずに開けるようにしましょう。
大きな音を出さずにシャンパンを開栓するには、まずボトルをよく冷やします。十分冷えたらしっかりとコルクを押さえつつ、ボトルのほうをゆっくりと回してガスを少しずつ逃がすようにして開けましょう。
また音楽も場を盛り上げてくれますが、音量には注意を。犬の五感の中で、嗅覚の次に優れているのは聴覚です。聴覚の鋭い犬が大音量で音楽を聞くのは、ストレスになりえます。音楽を流すときは、音量を控えめにしましょう。
4.深夜まで騒ぐ
家族や友人も交えてのクリスマスのお祝いは、深夜まで騒がないように気をつけましょう。飼い主さんたちが夜遅くまで騒いでいると愛犬も落ち着いて眠ることができず、寝不足になる可能性があります。
一晩の寝不足で大きく体調を崩すことはないにしても、多少なりとも体に影響するはず。夜ふかしをした翌日、何となくダルそうにしている、ということはあるかもしれません。
愛犬のためには、いつもの就寝時間までにはお開きにするのが望ましいです。それが難しいのであれば、せめて愛犬が眠りやすい環境を作ってあげましょう。
照明を暗めに調節したり、クレートやケージの上から布を被せて暗くしたりするといいでしょう。なるべく大きい声や音を出さないようにすることも忘れてはいけません。ひとりで寝るのが平気なら、愛犬だけ静かな部屋に移動させてあげるのがベストです。
まとめ
今回は、犬に絶対してはいけない『クリスマスの祝い方』を4つご紹介しました。
愛犬とクリスマスを祝うのなら、飼い主さんだけでなく愛犬も楽しめる祝い方をすることが大事です。ご紹介した祝い方のほかにも、愛犬の心身の負担になりそうな祝い方はしないように注意しましょう。
それでは飼い主の皆さま、愛犬と楽しいクリスマスを!