愛犬が素っ気ない…その心理とは?
「なんだか素っ気ない」と愛犬に感じることはありませんか。前々から落ち着いていた犬であればいいのですが、ある時期から素っ気なくなったという場合は、飼い主として不安になりますよね。いったいなぜ愛犬は冷たくなってしまったのでしょう。
1.飼い主のことを信頼できると認識したから
「素っ気ない」と感じている態度は、もしかすると信頼の証かもしれません。犬はある程度、一緒に家族と過ごしていくうちに、本当の意味で飼い主に対して信頼を置くようになります。
「信頼できる人だ」と認識すると、「この人は絶対に自分を捨てない」という自信が生まれるため、リラックスして一緒に過ごせるようになるのです。この落ち着いた態度が「素っ気ない」と飼い主に映っていることはよくあります。
2.年齢を重ねたことで落ち着いてきたから
子犬期の犬はとても元気でやんちゃな子が多いです。また、本能のままに生きているため、楽しい時は楽しそうに存分に遊び、飼い主に対しても無邪気な様子で駆け寄ってくることが多いでしょう。
しかし、成長に従い、少しずつあらゆることにも慣れ親しんだことで、落ち着いた様子を見せる犬は多いです。多くの犬が年齢に伴い落ち着いた態度を取るようになり、その様子が「素っ気ない」と感じる飼い主も多いです。
3.疲れが溜まっており1匹でのんびりしたい
ある日、突然素っ気ない態度を取られたという場合、飼い主さんと一緒に遠出をしたりたくさん遊んだりしたことで、疲れが溜まっているケースもあります。
人間も同じですが、疲れが溜まっている時は1人でのんびりしたいと思うことがありますよね。犬も例外ではありません。その日だけ素っ気なかったという場合は、単純に疲れが溜まっており、1匹でのんびり静かに過ごしたかったのかもしれません。
4.構いすぎて愛情の注ぎ方に不満を抱いている
「犬は遊んでもらったり構われるのが好きでしょう?」と思っている方が多いですが、過剰な愛情はかえってストレスに感じることがあります。
例えば、常時犬に構っていたりぎゅーっと強く抱きしめたりといった接し方は、「しつこい」「苦しい」とストレスに感じていることが多いです。
こうした間違った愛情の注ぎ方に不満を抱いており、「もういいよ」「やめて」と素っ気なくなっている可能性もあります。
5.「また嫌なことされる!」と苦手意識を持っている
しつけのし過ぎや叱り過ぎ、愛犬が嫌がるようなスキンシップのし過ぎなどは、犬が苦手意識を持ってしまう原因となります。「また嫌なことをされる」と認識しているため、素っ気ない態度になってしまっているのでしょう。
また、しつけや病院へ連れて行く、歯磨きやシャンプーなど、「犬にとって必要だけれども嫌なお世話」を率先して同じ人がやっている場合、悲しいことにその人に対してのみ苦手意識を持っている可能性があります。
愛犬との接し方を家族で話し合おう
犬が素っ気なくなる心理には、飼い主を信頼できるようになったからというケースも多いです。しかし、明らかに「家族の中でこの人だけ素っ気ない」「この人からは逃げるような態度を見せる」という場合は、苦手意識を持たれている可能性があります。
その主な理由は、愛犬にとってその人が「嫌なこと」をしてくるからです。思わず強く抱きしめてしまったり、常に構おうとしたりといった行動は、愛犬にストレスを与えている可能性があります。
また、家族の中で1人がしつけや病院へ連れて行くといった「犬にとって嫌なこと」を率先して行っている場合、寂しいことに「この人と行動すると嫌なことが起こる」と認識されてしまうことがあります。
こういった事態を起こさないためにも、しつけや病院へ連れて行くといった犬にとって「嫌なこと」を家族全員で平等に行うようにしてください。もちろん、本当に犬が嫌がるようなスキンシップやコミュニケーションも控えるようにしましょう。
まとめ
犬が素っ気ないと感じる理由はさまざまです。飼い主の勘違いであるケースも多いですが、もしも嫌われていると感じる場合は、普段の接し方や犬のお世話の分担に関して家族全員で見直してみてはいかがでしょう。