『コマンド』は興奮した犬を落ち着かせる最良の方法
皆さんは愛犬が興奮した時、どのような方法で落ち着かせていますか。近寄って撫でてあげたり、抱っこすることで落ち着かせたりする飼い主も多いです。
犬を落ち着かせる方法はいろいろありますが、中でも普段から日常的に『コマンド』を教えて実践トレーニングしておくことで、いざという時にコマンド指示を出すだけで犬を落ち着かせることができます。
コマンドを日常的に取り入れ習慣化しておけば、犬はそのコマンドを聞き、反射的にその行動を取るようになります。そして、コマンド指示に沿った行動を取ることで、一旦冷静になり、落ち着きを取り戻すことができるのです。
コマンドは、遊びの一環として取り入れたり散歩中にトレーニングを行ったりと、さまざまな場面で適用できます。ぜひコマンドトレーニングを毎日何気ない遊びとして取り入れてみましょう。
犬を落ち着かせる『魔法の言葉』4選
犬を落ち着かせるために効果的な『コマンド』では、どのような言葉が『魔法の言葉』として効果的なのでしょうか。ここでは多くの飼い主が実践し、よく指示を聞いてくれると実感している言葉を紹介します。
1.犬の名前
コマンド指示を出す上で、まずは犬の名前を呼ぶことが大切です。この愛犬の名前を呼ぶだけでピタッと動きが止まり、飼い主の言葉を聞こうと落ち着く犬も多いです。
まずは愛犬の名前を呼び、名前を呼ばれたら飼い主に注意を向けるというトレーニングから始めましょう。基本的に「『名前』を呼ばれることで良いことが起こる」と認識を持たせるとスムーズにトレーニングが進みます。
2.「まて」
基本的なコマンドであり、なおかつさまざまな状況で活用しやすい言葉が「まて」です。短く犬も聞き取りやすいため、「まて」のコマンドを教えることで興奮した状態になった時にも「〇〇、待て」で落ち着きを取り戻させることができます。
また、「まて」という言葉は、愛犬にその場で立ち止まってほしい時や我慢してほしい時にも活躍してくれます。例えば散歩中に交差点を通る際、赤信号の時に「まて」と指示することで、リードを引っ張ることなく立ち止まらせることが可能です。
他のコマンドを指示する前の準備段階としても使われることが多いので、最初のコマンドとして教えるのが良いでしょう。
3.「おすわり」
「おすわり」という言葉も犬を飼っている飼い主の多くが教えるコマンドの1つです。こちらも犬が聞き取りやすく、なおかつ使う場面が多いため、比較的早く習得する犬が多いです。
例えば、散歩中に他の犬と交流する際、興奮状態になる前に「おすわり」コマンドを出すことで、興奮しすぎる状況を防いだり、ごはんを食べる前に落ち着いて食べさせるために「おすわり」コマンドを出すという飼い主もいます。
「おすわり」はとても便利であり、愛犬の行動を無理なくコントロールできるコマンドでもあります。「まて」を覚えたら、次のコマンドとして「おすわり」を教えましょう。
4.「ふせ」
「おすわり」と連続して教えられることの多い「ふせ」も犬を落ち着かせるコマンドとして最適です。「ふせ」の体勢では興奮状態であっても落ち着かざるを得ないため、「ふせ」をすることで自然と落ち着きを取り戻すことができるのです。
特に大型犬を飼っている飼い主の中には、小型犬と交流する際に怪我をさせないようにと教える人が多いです。
大型犬が「ふせ」をすることで、小型犬に警戒心や恐怖心を抱かせずに済みますし、目線の高さが同じくらいになるため、交流しやすくなるというメリットもあります。
まとめ
いかがでしたか。興奮状態に陥ってしまった犬や興奮しそうになっている犬を落ち着かせるために『コマンド』は2〜3個教えておくと便利です。今回紹介したコマンドは基礎中の基礎なので、ぜひこれだけでも遊びの一環としてトレーニングしてみましょう。