犬が人の「真似っこ」をする理由3つ
自分が立ち上がると愛犬も立ち上がり、椅子に座れば愛犬も座る…なんていう真似っこをされると、何だかおかしくなりますね。
でもなぜ犬は人の「真似っこ」行動を取るのでしょうか?
ここでは犬が人の真似っこをする理由3つをまとめました。
1.いつも観察しているから
犬は、一緒に暮らす飼い主さんや家族をジッと観察しています。
ふと愛犬からの視線を感じるのは、飼い主さんの行動やしぐさを見つめて覚えようとしているからでしょう。
その証拠に、こちらは何も言っていないのに「散歩の時間だよね!?」とばかりに催促してきたり、「どこかに行くの?」と寂しそうな顔を浮かべたりしませんか?
それは、飼い主さんの行動パターンを覚えているからです。
いつも観察している犬は、飼い主さんが洋服を着替えると「お出かけする」、この足音は「散歩に行く」など聞き分けることができるようになります。
飼い主さんの真似をしてリードをくわえて持ってくる犬もいますよね。
大好きな飼い主さんのことなら何でも知りたい、だから観察をして覚えよう!と犬は行動を起こします。
とても健気な真似っこ行動に、キュン!とさせられっぱなしな飼い主さんも多いはずです。
2.リーダーを真似る習性があるから
群れで暮らす野生の習性を持つ犬は、「リーダーの真似をして危険を回避する」という行動を取ることがあります。
かつての野生の犬の世界は危険が多かったので、経験豊富なリーダーの行動について行く必要がありました。
つまり、犬が飼い主さんの真似をして同じ方向を見たり、同じポーズで寝転がるのは「飼い主さんはリーダーだ」と認識している証拠なのです。
ただその犬が「人間ぽい」ということではありません。
飼い主さんのそばで生活しながら、「上手に生きる方法を学ぼう」とさえ思っていたりするのが犬の本能でもあります。
同じポーズでゴロゴロするのも、愛犬なりに「防御術かもしれない」なんて思っているかは定かではありませんが(笑)、飼い主さんのことを大事に思っているのは確かです。
3.仲間だから
犬が真似をする行動を見せるのは仲間意識がある、と捉えることもできます。
まるで人間のように寝起きに伸びをしたり、飼い主さんと同じようにソファでくつろいだりするのは協調性や信頼性がそこにあるからでしょう。
言葉が理解できないはずなのに、話しかけると「クゥン」などと相づちを打つ犬もいますね。
その真似っこ行動も、愛犬なりの「飼い主さんともっと仲良くなりたい」という気持ちの表れなのかもしれません。
飼い主さんがあくびをすれば犬もあくびをしたり、飼い主さんがトイレに行っている間に犬も排泄を済ませている…なんていうケースも実に多いようです。
一緒に暮らす時間が長くなるほど、飼い主さんの生活パターンがその犬へ大きな影響を与えているのは間違いないないでしょう。
まとめ
「犬は飼い主に似る」とよく言いますが、その理由は犬が真似をする習性があるからかもしれません。
一緒に長く暮らすほど、飼い主さんと犬の行動パターンは似ていくため「人間ぽさ」すら感じてしまいますね。
似ていくのは行動ばかりではなく、性格まで近づいていくものです。
甘えん坊だったりさみしがり屋だったり、そんな所まで真似をしてしまう愛犬を見るとより可愛くなってしまいます。
犬は飼い主さんのことを毎日観察しています。もし愛犬がおかしな行動を見せたときは、自分の真似をしている可能性がありますよ。
ぜひそんな犬の真似っこ行動を発見してくださいね。