『ドッグラン』に行くべきではない犬の特徴7選

『ドッグラン』に行くべきではない犬の特徴7選

「うちの子は走ったり遊んだりするのが大好きだからドッグランに連れて行きたい!」と考えている飼い主さんは多いでしょう。活発な犬にとって、自由に走り回れるドッグランはとても楽しい場所です。しかし、他の犬たちに迷惑をかけないよう配慮することを忘れないでください。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

こんな犬は控えて!『ドッグラン』に行くべきではない犬の特徴7選

ドッグランの中で立つ犬

「うちの子をぜひドッグランに連れて行きたい!」と考える飼い主さんは多いですよね。特に活発な子や他の犬と交流することが好きな子は、ドッグランを存分に楽しむことができるでしょう。

とはいえ、ドッグランには多くの犬がやってくるので、他の犬や飼い主さんに迷惑をかけるような行為は控えなくてはいけません。そこで、ドッグランを利用することを控えるべき犬の特徴について紹介します。

1.必要なワクチン接種を終えていない

犬を飼っている上で、混合ワクチンは必要な時期に任意で接種することが推奨されており、狂犬病ワクチンは毎年接種が義務付けられています。

ドッグランに連れて行く場合は、こうした感染症にかからないために、またどこかで感染してしまい他の犬に感染させないためにも、必要なすべてのワクチン接種を完了していることが利用する上で重要です。

ドッグランによっては接種証明書が必要となるところも多いので、ワクチン接種が終わっている場合は、ワクチン接種証明書を用意しておきましょう。

2.感染性の疾患を患っている/疑いがある

診察されている犬

現在、感染症を患っている犬はもちろん、感染症を患っている疑いがある犬も利用を控えてください。ドッグランには多くの犬がやってくるため、他の犬にうつしてしまう恐れがあります。

また、他の犬や人と触れ合うことで、愛犬自身の症状が悪化してしまうケースもあります。したがって、感染症を患っている場合は、病院から完治の診断が出るまではドッグラン利用を控えてください。

3.ノミやダニ、フィラリアの対策をしていない

ノミやダニ、フィラリアなどの予防対策を行っていますか。ノミやダニは、寄生している犬を通して他の犬にうつってしまう恐れがあるため、日頃から駆虫薬を必要な時期に投与するなどの対策が必要です。

また、フィラリア症に感染している犬を吸血した蚊が別の犬を吸血すると感染してしまいます。このような連鎖が起こらないようにフィラリアの予防をしておくことはエチケットです。必要な時期にフィラリア予防薬を投与する必要しておく必要があります。

4.体調が万全ではない

体調不良の犬

体調が万全な状態でドッグランを利用することは大前提ともいえます。体調が少しでもおかしいと感じる場合は、ドッグランへ連れて行くのではなく、動物病院で診てもらうべきです。

体調不良の状態で連れて行っても愛犬が辛い思いをするだけですし、楽しいはずのドッグランが楽しくなく、むしろ苦痛を感じる場所になってしまいます。

また、ドッグランで体調不良により嘔吐や下痢などをしてしまう恐れもあるため、他の犬や飼い主さんにも迷惑をかけてしまう可能性があります。

5.ヒート中のメス犬

メス犬の場合、時期によってヒート期間(生理)がやってきます。一定の周期でやってくるヒート中は、オス犬を興奮させてしまうフェロモンを発しているため、ヒート中のメス犬がドッグランにやってくるだけで興奮させてしまい、オス犬同士の喧嘩を起こしてしまう恐れがあります。

また、ヒート中のメス犬を見て、興奮したオス犬が追いかけまわすといった行動を起こすこともあり、メス犬にとっても強いストレスやトラウマを植え付けてしまうケースもあります。

したがって、ヒート中のメス犬はドッグランの利用を控えるようにしてください。

6.基本的なしつけが完了していない

おすわりする子犬

みなさんの愛犬は基本的なしつけを完了していますか。例えば、無駄吠えや噛み癖、基本指示動作などが当てはまります。

無駄吠えや噛み癖は他の犬を怪我させてしまう恐れがあるため、ドッグランに連れて行く前にしっかりとしつけを完了させておくべきです。

また、ドッグランは範囲内を自由に走り回ることができるがゆえに、飼い主の指示をしっかり聞ける状態にしつけをしておかなければ、コントロール不能になってしまいます。

「おいで」「待て」「おすわり」「だめ」「よし」といった基本的な指示言葉を学習させておき、ドッグラン内でも愛犬をしっかりコントロールできるようにしておきましょう。

7.他の人や他の犬と交流することに慣れていない

まだ他の人や犬と交流することに慣れていない犬を突然ドッグランに入れてしまうのは危険です。怯えてしまいトラウマになってしまうこともありますし、恐怖心から他の犬に攻撃的な行動をとってしまい、トラブルを引き起こす恐れもあるからです。

まずは日々の散歩などで他の犬と触れ合うことに慣れさせてから、ドッグランに連れて行くようにしましょう。

犬の中には他の犬と触れ合うことが苦手な犬もいます。また、ドッグランという環境が苦手な犬もいるため、愛犬の性格をよく考慮した上でドッグラン利用を検討してください。

まとめ

交流する犬たち

いかがでしたか。ドッグランは多くの犬にとって楽しい場所ですが、多くの犬が利用するからこそ、最低限のマナーや配慮を忘れてはいけません。

また、犬によっては他の犬と交流することや初めての場所に苦手意識を感じる子もいるので、愛犬の様子や性格を考慮して利用を検討してください。

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