犬は『寝床』で睡眠の質が変わる!快適に寝てもらうための工夫3選

犬は『寝床』で睡眠の質が変わる!快適に寝てもらうための工夫3選

1日の大半を眠って過ごす犬にとって、睡眠の質は非常に重要なものです。ここでは、愛犬に快適に寝てもらうためにできることを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

1.夜は部屋を暗くする

暗い部屋で寝る犬

犬は暗いところでも物を認識できる夜間視力に優れているため、夜でも活動できることから「夜行性」だと考えられていました。

しかし、人間と一緒に暮らすことで、その生活サイクルに合わせて昼行性になっている犬が多く見られます。

実際に犬の様子を見ると、昼でも夜でも寝ている時間が長いため、明るくても暗くても問題なく眠ることができると考えられがちですが、必ずしもそうとは言えません。

犬は浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」をくり返しています。

しかし、刺激の多いなかではノンレム睡眠を十分に維持できず、心身の疲れをしっかりと取ることができません。

そのため、ノンレム睡眠をきちんと確保するために、部屋を暗くして睡眠のリズムを作ってあげることが必要なのです。

飼い主さんが眠る時間には、犬のベッドまわりも消灯するようにしたり、ケージやハウスに布をかけて暗くしてあげたりするといいでしょう。

2.静かな場所にベッドを設置する

犬用ベッドで眠る犬

犬の眠りの質を高めるためには、寝床の場所も重要なポイントです。

犬は寝ている間も警戒心を持っているため、物音や人の気配などで目を覚ましたり周囲の様子を伺ったりします。

そのため、静かで落ち着いた場所に寝床を設置してあげると、犬も安心してぐっすりと眠ることができます。

特に、テレビの真横や人が頻繁に出入りするドアの近くなどは、寝ていても気になる刺激が多く、なかなか深い眠りにつくことができないので、避けた方がいいでしょう。

また、一度決めた寝場所をすぐに変えることも、犬にとっては落ち着いて眠れなくなる原因のひとつなので注意しましょう。

縄張り意識が強い犬や警戒心を抱きやすい犬は、特に犬の居住スペースをころころと変えないようにしてあげてください。

3.快適な温度と湿度を保つ

白い室温計

眠っている時に限ったことではありませんが、生活している場所を犬にとって快適な温度と湿度に保つことも大切です。

犬にとって適切な室温は、犬種やライフステージによって異なるので、愛犬の状況に合わせて調整してあげるようにしてください。

特に、暑さに弱い犬が多いので、寝ている間に熱中症にかかってしまわないように夜間も冷房を活用してください。

寒い季節はエアコンだけでなく、マットや毛布などを上手に利用して、犬が自分である程度温度調整できるようにしてあげることも効果的です。

また、乾燥は犬にとっても皮膚や呼吸器系のトラブルを招く原因になるので、加湿器などを利用して調節してあげましょう。

睡眠の質改善には、日中の適度な運動も必須

散歩しているチワワ

十分な運動をしたり適度な刺激を受けたりした後は、人間と同様に犬もぐっすりと眠ることができます。

その反面、運動不足が続くとうまく眠ることができず、生活リズムが崩れたり強いストレスを感じたりしてしまいます。

そのため、毎日適度な運動をさせることが必要なので、きちんと散歩に出たり室内で遊んだりして運動や精神的な刺激を与えるようにしましょう。

また、睡眠のリズムを整えるために朝、日光を浴びさせることも大切だと考えられています。

朝日を浴びることで「セロトニン」というホルモンが分泌されて、睡眠ホルモンの生成を助けるので、夜しっかりと眠ることができるようになるのです。

朝、短い時間でも散歩に出たり、カーテンを開けて日の光を浴びさせたりすることをおすすめします。

まとめ

熟睡する子犬

犬の心身の健康にとって、質の良い睡眠はとても大切な要素です。

睡眠不足は体調不良やストレスの原因となるため、愛犬にとって心地良く快適な眠りを提供することは、飼い主さんの重要な役割とも考えられます。

犬の年齢やライフステージに合わせて、時々生活空間や寝床の環境を見直してあげるといいでしょう。

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