愛犬に長く元気でいてほしい…犬の『老化』は防止できるの?
「愛犬に長く元気でいてほしい」と思っている飼い主さんが多いと思います。近年、犬の寿命は延びていますが、高齢化する中で認知症や介護、怪我や病気といった悩みが深刻化しています。
そこで、年齢だけでなく健康寿命も延ばそうと愛犬に健康的な生活を送らせたり、認知症予防につながる日々の生活習慣を推奨している獣医師や専門家が増えているのです。
犬の老化は、日々の生活習慣や心がけて予防することができます。もちろん、年齢を重ねればある程度は老化が進んでしまいますが、その進行速度を遅らせることができるので、健康寿命を延ばすことにもつながるのです。
愛犬ができるだけ長く元気を保つためにできる7つの方法
せっかく長生きしてもらうなら、愛犬にはできるだけ長く健康で楽しい生活を送ってほしいですよね。そこで、愛犬ができるだけ長く元気を保つために、私たちができる日々の生活習慣を紹介します。
1.“適度”な運動を心がける
運動は健康寿命を延ばすことにとても重要な要素ですが、だからと言ってやり過ぎもやらな過ぎも良くありません。運動をしなければ体の健康を維持できませんし、やり過ぎてしまうとかえって負担となり怪我や体調不良につながります。
犬は体格やその犬種ごとに適切な運動量が異なります。愛犬に合った適切な運動量を知り、適度な運動を心がけてください。
2.肥満にならないよう食事量は適正に保つ
肥満は万病の元と言われています。肥満は日々の生活習慣によって発症することもあれば、改善することもできます。
年齢を重ねると代謝が悪くなるため肥満傾向にある犬が増えてきます。肥満を予防するためにも適度な運動はもちろん、食事量を適正量に維持することが大切です。おやつやごはんの与えすぎには十分注意しましょう。
3.知能を使った遊びやトレーニングを取り入れる
最近では犬用おもちゃに知能玩具が増えてきています。おもちゃを使って脳を刺激するような遊びはもちろん、おもちゃを使わずとも知能遊びを日常的に取り入れることで、認知症を予防することにつながります。
例えば、おやつを嗅覚を頼りに探させてみたり「おて」「おすわり」といった簡単な基礎動作を日常的に取り入れてみたりすることで、脳が活性化され、認知症予防に役立ちます。
4.散歩は時々コースを変更して脳に刺激を与える
散歩コースが毎日同じだと犬も飽きてしまいますし、刺激が足りずに認知症につながりやすい傾向にあります。そのため散歩コースは時々でいいので変更し、定期的に刺激を与えてあげることが大切です。
しかし、臆病な犬は散歩コースを変えることに強いストレスを感じることもあります。そんな時は同じコースでも時間帯を少し変えてみてください。違った匂いや音、そして人や犬に出会うことができますよ。
5.室内を足腰に負担がかからないよう対策する
高齢犬になると、室内を移動するだけでも足腰に負担がかかりやすくなります。特にフローリングは犬にとって滑りやすいため、足腰に負担をかけやすいとして注意勧告されています。
また、ソファーからの飛び降りなどで骨折や脱臼してしまう恐れもあるため、フローリングにはマットやカーペットを敷き、ソファー横に愛犬用のペットステップを取り付けてあげるなど、足腰に負担がかからないよう工夫しましょう。
6.スキンシップにマッサージを取り入れる
普段何気なく取り入れているスキンシップですが、意識的にマッサージ要素を取り入れてみてはいかがでしょう。マッサージは血の巡りを良くしてくれるため、健康的な体づくりにもつながります。
また、疲労回復効果や筋肉をほぐす効果もあり、リラックス効果も期待できるなど、様々な効果見込めます。幸福度は犬の健康寿命にも大きく影響すると言われているので、簡単なツボ押しマッサージなどを取り入れてみましょう。
7.愛犬に合った生活環境を整える
最後に、愛犬に合った生活環境を整えてあげてください。犬の性格は犬によって大きく異なります。ちょっとした音に敏感に反応する警戒心の強い犬もいれば、ちょっとやそっとでは反応しないマイペースな犬もいます。
このように愛犬の性格に合わせて、外の音がなるべく聞こえないようにしてみたり、留守番中は普段過ごしている環境を再現してあげたりと、ストレスを少しでも和らげるような環境を整えてあげることも大切です。
まとめ
いかがでしたか。犬の老化は日々の生活習慣の心がけで予防することができます。健康寿命を延ばすことで、愛犬が最期まで楽しい生涯を送ることができるので、ぜひ今回紹介した予防法を少しずつ取り入れていきましょう。