犬が高熱を出している時の4つのサイン!対応の仕方は?

犬が高熱を出している時の4つのサイン!対応の仕方は?

飼い主様ご自身の体調が優れない時、病院に行くか否かの判断は、発熱の有無で決めるのではないでしょうか。それは犬の場合も同じです。愛犬が発熱している場合は、病院に連れて行きすぐに受診してください。ただし、そのためには愛犬の発熱に早く気付けることが大切です。そこで今回は、犬が高熱を出している時のサインについてご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が発熱する仕組み

犬の体温計測

犬の発熱の仕組みは2種類あります。

1つは、身体に感染などが原因になる炎症が起きた時に免疫系が起こす「防御反応」です。感染ではないケースとしてアレルギーや悪性腫瘍が原因になる発熱も免疫反応による発熱です。発熱することで免疫細胞を活性化し、体内に侵入してきたウイルスや細菌などの病原体を攻撃し、排除しようとするのです。

もう1つは「熱中症」です。犬は、人間のように全身から汗をかくことで上昇した体温を下げることができません。そのため、身体が体温を調節するために熱を逃がす仕組みのバランスが崩れることで起こります。個体差はありますが、犬の平熱は37.5〜39℃です。

体温が41℃を超えると脳がダメージを受け、意識がなくなってしまいます。また42℃以上の状態が続くと、多臓器不全を起こして最終的には命を落としてしまいます。つまり、犬の場合は体温が40℃以上の時点で「発熱」と判断し、動物病院での受診をすべき状態だということになります。

犬が発熱する病気とは

治療を受ける犬

犬の発熱の仕組みと対応して考えると、1つ目の免疫系による発熱を起こす病気には、下記のようなものを挙げることができます。

<感染症>

  • 子宮蓄膿症
  • 犬ジステンパーウイルス感染症
  • 犬パルボウイルス感染症
  • 歯周病 等

<悪性腫瘍>

  • リンパ腫
  • 白血病 等

<その他>

  • 特発性多発性関節炎(犬の原因不明の発熱として多い病気) 等

そして、2つ目の体温調節のバランスにより発熱を起こす病気は、熱中症です。特に気を付けなければならない病気は、熱中症、子宮蓄膿症、犬パルボウイルス感染症です。

これらは病気の進行がとても早く、気付かずに処置が遅れると、重度の脱水やショック症状を起こして命に関わる状態になってしまいます。治療を行っても繰り返し熱が出る場合は自己免疫性疾患や癌の可能性がありますので注意が必要です。

犬が高熱を出している時のサイン

1.呼吸が荒い

舌を出しぐったりしている犬

汗をかけないため、体温が上がると犬は体温を下げるために口を開けて舌を出し、ハァハァと荒い呼吸をして熱を発散させます。夏の暑い日や、激しい運動をして一時的に体温が上がったときにも荒い呼吸をします。

そのため、暑いわけでもなく激しい運動をした後でもないのに口を開けて舌を出し、ハァハァと荒い呼吸をしている時には発熱を疑ってください。

2.ぐったりしている

人間と同じように、犬も高熱を出すと元気がなくなります。歩く際にもふらつくようになり、次第にぐったりしてきて動かなくなってしまいます。犬は元々睡眠時間が長いのですが、いつも以上に眠ってなかなか起きてこない場合には発熱を含めた体調不良が疑われます。

3.普段冷たい部位が熱い

犬の足先タッチ

犬の足先や耳の付け根は、通常は温度が低い部位です。その足先や耳の付け根を触った時に「いつもよりも熱い」と感じた時には、発熱を疑ってください。

4.食欲がない

これも人間の場合と同じですが、犬も高熱を出すと食欲がなくなります。普段は喜んで食べる好物やおやつにも見向きをしなくなり、水もあまり飲まなくなってしまいます。

しかし、食べない、飲まない状態が長く続くと脱水が進み、非常に危険な状態になる可能性もありますので、食欲が無い場合も発熱を疑ってください。

愛犬の発熱に気付いた際の対応法

体温を測られる犬

今回ご紹介したような発熱のサインに気付いたら、飼い主さんは下記のような対応をとってください。

体温計で体温を測定する

発熱のサインを見つけたらペット用体温計で実際の体温を測り、40℃以上の熱を確認できたら、以下の手順で動物病院に連れて行ってください。

※直腸温を測るのは傷つけそうで怖いという方は、耳で計測するまたは非接触型の体温計でも構いません。いつも使っている体温計であれば、平常時と比較できます。

愛犬の体を冷やす

体温が41℃以上になると危険な状態になりますので、とにかく愛犬の身体を冷やしましょう。即席の氷嚢や保冷剤をタオルで包み、太い動脈が通っている内腿の部分や脇に当てて冷やしましょう。

他の症状の有無を確認する

病院で愛犬の状態を説明できるよう、発熱以外の症状も確認します。身体のどこかに痛がる部分があるか、貧血や黄疸、嘔吐、下痢、全身状態などを確認します。

特に注意が必要な症状は下記の通りです。

  • 激しい嘔吐や下痢、血便が見られる
  • けいれん発作を起こしている
  • ぐったりしている
  • 意識がない
  • 陰部から膿が出ている

動物病院に連れて行く

愛犬の身体を冷やしながら病院に連れて行きます。速やかに診てもらえるよう、家を出る前に動物病院に電話連絡を入れておくと安心です。犬の病状の進行は驚くほど早い場合があります。

夜間や休日でかかりつけの動物病院が休診の場合、救急センターや時間外診察を受け付けている動物病院で診てもらってください。日頃から夜間や休日でも対応してくれる病院を探しておきましょう。

まとめ

氷嚢を乗せた犬

今回ご紹介した犬の発熱のサインを参考に、愛犬が発熱をした場合にはすぐに適切な対応を取れるように、日頃から準備をしておきましょう。ペット用体温計で定期的に計測をし、日ごろから愛犬の平熱を把握しておくことをおすすめします。

そして、いざという時にも対応してもらえる救急センターや動物病院を見つけておくことが大切です。しかし何よりも大切なことは、愛犬の発熱に一刻も早く気付くことです。

普段からよく犬の体を触り、平常時の体温を手の平の感覚として把握しておきましょう。愛犬の発熱のサインを見逃さず、躊躇せずに病院に連れて行く判断ができるようになりましょう。

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