犬が人の顔を見つめる時の心理
1.この人は誰だろうか…?
犬が人の顔を見つめるのは、「この人は誰だろうか…?」と確認しているためです。
犬の視力は0.1~0.5程度であるとされていますが、より近くで見なければハッキリと顔を見分けることができないのです。
犬が人を区別する時、基本的にはニオイを嗅いだり声を聞いたりして「○○さんだ!」と確認します。
しかし時には、顔をじっくりと見ようとすることもあります。その人の表情まで確認したいと考えているのかもしれません。
2.気持ちを知りたい
犬が人の顔を見つめるのは、その人の気持ちを知りたいためです。
態度・仕草・行動・言葉・表情・声などから気持ちを読み取ろうとしています。
顔を見つめる時は、表情からその人の気持ちを読み取ろうとしているところです。
まだ十分に犬に気持ちが伝わっていないのだと思います。ゆっくりとハッキリとした口調で優しく声をかけてみてください。
例えば、「これから○○に○○を買い物に行くんだけど○○ちゃんも一緒に行く?」よりも「お買い物、行く?」の方が犬にはよく伝わります。
単語を使って短く会話してみましょう。
3.飼い主を守ろうとしている
犬が人の顔を見つめるのは、飼い主を守ろうとしているためです。
自宅に他人が遊びに来た時、ソファーに座る人の横に犬が座ることがあります。愛想よく接することができますし、頭や体も撫でさせてくれます。
しかし、いざとなったら攻撃することができる体勢です。
見つめることで、その人の表情や行動を観察しています。
飼い主に危険が及びそうになった時は、飛びかかったり咬みついたりなど攻撃しようと考えています。
4.自分の身を守ろうとしている
犬が人の顔を見つめるのは、自分の身を守ろうとしているためです。
その人の表情から気持ちを読み取ったり、小さな動きにも敏感になったり、いざという時はすぐに逃げ出せるように準備しています。
近くに寄って来てくれるのであれば警戒心は低いのかもしれませんが、飼い主や家族が受けているほどの信頼は、その人へはまだ無いということでしょう。
「危険な人ではないけれど何をされるかわからない」という気持ちがあるのかもしれません。
5.その人が見つめてくるから
犬が人の顔を見つめるのは、その人も自分のことを見つめてくるからです。
「なぜそんなに見つめてくるの?」という気持ちの時もあります。特別な気持ちはないけれど、何となく見つめ返す時もあります。
6.気持ちを伝えたい
犬が人の顔を見つめるのは、自分の気持ちを伝えたいためです。
犬は言葉を話すことはできませんが、相手によって気持ちを伝える方法を知っています。
- この人には手を出すだけで「おやつがほしい」と伝えることができる
- この人には「クン…と小さく鳴けば「お散歩の合図」だと伝えることができる
- この人には顔を見つめるだけで「抱っこしてほしい」と伝えることができる
このように使い分けているのです。
7.指示を待っている
犬が人の顔を見つめるのは、指示を待っているためです。
犬は人への忠誠心が高く、従順な動物です。普段からしつけのためのトレーニングを飼い主と楽しみながら行っているのでしょう。
他人に対しても顔を見つめることで「早く指示を出して!」と待っていることがあります。
アイコンタクトをすることで、より正確に指示を理解しようとしているのです。
遊びの一環でもあるので、「ボール持って来てくれる?」など簡単な指示を出してみてください。
まとめ
犬が人の顔を見つめる時の心理を7つ解説しました。
- この人は誰だろうか…?
- 気持ちを知りたい
- 飼い主を守ろうとしている
- 自分の身を守ろうとしている
- その人が見つめてくるから
- 気持ちを伝えたい
- 指示を待っている
犬が人の顔を見つめる時は「警戒している」などネガティブにされがちですが、ポジティブな気持ちもあります。
犬の表情、耳やしっぽの動きなどから読み取ってあげると正しく接することができます。