犬のストレスにならないようにするためのポイント
1.撫でられたい部分と撫でられたくない部分を理解する
大好きな飼い主であっても、犬には撫でられたい部分と撫でられたくない部分があります。
愛犬がどこを撫でた時に嬉しそうにするのか、どこを撫でられた時に嫌そうにするのか、ちゃんと理解できているでしょうか。
相手が大好きな飼い主だからこそ「嫌です!」「そこは撫でないでください!」と、はっきり表現することができないでいる犬もいます。
撫でられたくない部分を撫でられる度にストレスを感じています。
それが毎日のスキンシップで起きているならば、愛犬は毎日毎日ストレスを与えられ続けていることになります。
さらには、その溜まりに溜まったストレスがいつか爆発してしまうことがあるかもしれません。
2.構ってほしい時と構ってほしくない時を理解すること
飼い主とベタベタすることが大好きな犬にも、構ってほしい時と構ってほしくない時があります。
構ってほしい時に「今忙しいから後でね」と構ってもらえないとストレスを感じます。
構ってほしくない時に「ママと遊ぼうよ~」と構われるとストレスを感じます。
人間側からすると、それはちょっぴりワガママに感じられてしまうことがあるかもしれません。
ちなみに、なるべく愛犬にストレスを与えないようにする方法があります。
明らかに構ってほしいアピールをしてきた時は1分でも30秒でもいいので構ってあげてください。
明らかに構ってほしくなさそうにした時は無理に構わないことです。
3.環境を変えすぎないこと
犬は環境の変化に敏感です。小さな変化にもストレスを感じてしまいやすいです。
最も避けてあげたいのは「引っ越し」です。
どうしても引っ越さなければならない場合を除いて、なるべく同じ家で暮らしてあげた方が犬は安心して過ごせます。
次に避けてあげたいのは「新しい家族を迎えること」です。
飼い主に赤ちゃんが生まれることがあるかもしれません。家族の注目が赤ちゃんにうつり、愛犬が寂しい思いをするかもしれません。赤ちゃんがお昼寝をしているときなどにしっかり愛犬と触れ合いましょう。愛犬のお世話が疎かになってしまわないよう注意しましょう。
「犬や猫の家族を迎えたい」と考えることがあるかもしれません。先住犬の性格を考え、慎重に迎える必要があると思います。
他にも、神経質な性格の犬は、部屋の模様替えをするだけで落ち着かなくなってしまうことがあります。
家具の位置や愛犬のケージや寝床の位置は、ストレスを与えないという観点ではあまり変えない方がよいでしょう。
4.喧嘩をしないこと
夫婦喧嘩や兄弟喧嘩は犬にストレスを与えます。
大好きな飼い主が怒っている姿を見ることにもストレスを感じますし、悲しんで泣いていたり落ち込んでいたりすると犬も同じ気持ちになってしまうんです。
兄弟喧嘩の仲裁に入る賢い犬がSNSで話題になることがありますが、好んで仲裁しているわけではありません。
その状況に耐えられないことや、ストレスの原因を取り除きたいことが仲裁の理由になることもあります。
5.長時間のお留守番をさせないこと
お留守番は犬にストレスを与えます。
快適にお留守番ができるよう工夫されていることと思いますが、肉体的にも精神的にも健康な犬でもお留守番できる限界は「12時間程度」とされています。
庭に出なければ排泄ができないなどトイレ事情がある犬は、飼い主が帰宅するまで排泄を我慢し続けなければなりません。
お腹を空かせて待っている犬もいます。性格によっては、半分の6時間程度のお留守番も不安な気持ちで埋め尽くされているかもしれません。
「やったぁ!ひとりの時間を楽しむぞ♡」というタイプの犬もいますが、あまりにも長時間のお留守番の日はちょっぴり不安になってしまうものです。
お留守番は、犬にとって小さくとも大きくともストレスを感じるものなのです。
まとめ
犬のストレスにならないようにするためのポイントを5つ解説しました。
- 撫でられたい部分と撫でられたくない部分を理解する
- 構ってほしい時と構ってほしくない時を理解すること
- 環境を変えすぎないこと
- 喧嘩をしないこと
- 長時間のお留守番をさせないこと
犬のストレスを放置していると免疫力の低下によって病気を発症する可能性があるとされています。
「最近、ブラッシングをする度にフケが気になるな…」などの小さな変化も見逃さないようにしましょう。