1.シャンプーの頻度が多い
犬の皮膚や被毛を清潔に保つために欠かせないシャンプーですが、頻度が多すぎるとそれらを痛める原因になるので注意しましょう。
基本的には1ヶ月に1回程度のシャンプーで十分だとされていて、汚れやにおいが気になる場合でも2ヶ月に3回程度を目安に行うようにしましょう。
シャンプーの頻度が多いと、皮膚を守るために必要な皮脂が流されてしまいます。
そのため、乾燥を招いてフケやアトピーの原因になったり、皮膚炎を起こしやすくなると考えられています。
被毛についた汚れは、ブラッシングを丁寧に行うことである程度落とすことができるので、毎日散歩後に行ってあげるといいでしょう。
また、かなり汚れてしまった場合は、濡れタオルで汚れを拭き取るようにしたり、部分的に洗うようにしたりするのがおすすめです。
さらに、シャンプーを使わずにぬるま湯で洗い流したりすれば、皮膚への負担が少ないので安心です。
2.嫌がる犬に無理やりケアをする
シャンプーやブラッシング、歯みがき、耳掃除などのお手入れは、犬の健康を守るためにとても大切なことです。
しかし、自由に動くことができなかったり、痛みや不快感を感じたりすることで、ボディケアを嫌がる犬も少なくないでしょう。
犬が嫌がっていたとしても、大切なことだからと一生懸命お手入れをする飼い主さんは少なくありません。
たしかに、嫌がるからといってボディケアをしないと、結果的に犬の健康を損なうことになってしまいます。
そのため、「やらない」という選択はするべきではありません。
しかしながら、無理やり押さえつけてお手入れをすると、さらに拒絶感が強くなってしまいますし、犬が暴れて怪我をさせてしまう恐れもあります。
そのため、愛犬がお手入れを嫌がる場合は、短い時間で少しずつ行い、慣らしていくことが大切です。
はじめは歯1本しか磨けなくても、爪1本しか切れなくても、ブラシでひとなでするだけでもOKです。
少しでもできたら思い切りほめてあげて、お手入れに対する印象をよくすることからスタートしましょう。
3.体力や免疫力が低下している時に行う
体のお手入れは、場合によっては犬の心身に負担をかけることがあります。
特に、全身を濡らすシャンプーなどは大きな負担となることがあるので、体力が落ちている時は避けた方がいいでしょう。
若く健康な犬であれば問題ありません。
しかし、体力や免疫力が低下しがちな老犬や子犬の場合はシャンプーの頻度を少なくするようにしましょう。
また、病中病後や怪我をしている犬はできるだけ控えるようにすることをおすすめします。
外傷のない怪我や慢性的な疾病を抱えている場合は、かかりつけの動物病院でボディケアに関する相談をしたり、トリミングをお願いしたりすると安心です。
4.体や毛質に合っていないアイテムを使う
犬は犬種や個体によって、皮膚や被毛の質が異なります。
そのため、それぞれのタイプに適したブラシやシャンプーなどのケアアイテムを使うこともとても大切です。
体質や肌質に合っていないアイテムを使ってお手入れを行うのは絶対にやめましょう。
皮膚や被毛を痛めてしまったり、トラブルを引き起こしてしまったりすることがあるのでくれぐれも注意してください。
また、使い方や仕組みがしっかりと理解できていないものを使うと、同じように愛犬を危険な目に合わせてしまう恐れがあるので絶対にやめてください。
どれが犬に適しているアイテムなのかわからない場合や、気になるアイテムの正しい使い方を知りたい場合もあるかと思います。
そのような場合には、動物病院やトリミングサロン、ペットショップなどでアドバイスを受けるようにするといいでしょう。
まとめ
犬の体のお手入れは、見た目をきれいにするだけでなく、健康を守るために大切なことです。
しかし、ここで紹介したような、間違った方法やアイテムでボディケアをすると、犬に負担をかけたり思わぬトラブルを起こしてしまったりするので注意しなければなりません。
愛犬にとって適切なお手入れはどのようなものなのか、年齢やライフスタイル、季節に合わせて時々見直してみることをおすすめします。