犬は飼い主の性格に影響されやすい
「あの人とその飼い犬ってなんだか似ているよね」という会話を聞いたことはありませんか。「気のせいかな?」と思うこの会話ですが、実は近年の研究により、犬が飼い主の性格や表情に影響されることがあると判明しています。
飼い主の普段の行動や性格をよく観察している犬たちは、その飼い主の同調するように性格や表情までもが似てしまうというのです。
したがって、飼い主が愛犬の前で悪い態度をとっていたり、悪い行いを見せていたりすると、そんな性格に影響され、犬にも悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
『怒りっぽい人』が飼う犬の特徴3つとは
犬は飼い主の行動や態度をよく観察しています。そのため、飼い主の性格によって犬自身の性格にも影響を及ぼすことがあるのです。ここでは『怒りっぽい人』が飼う犬に見られる特徴について紹介します。皆さんは心当たりがありませんか。
1.とにかく吠えて威嚇することが多い
飼い主が怒りっぽい人である場合、犬のしつけに大声で怒鳴ることが多い傾向にあります。大声で怒鳴る飼い主を普段からよく見ている犬は、犬自身も吠えることで相手に感情を伝えようとする傾向にあります。
そのため、怒りっぽい人が飼う犬は、事あるごとに吠えて相手を威嚇したり、自分の意思を伝えようとしたりする傾向がよく見られます。
例えば、宅配にやってきた係員の人を見て吠えてみたり、あるいは「これがしたい」という欲求を吠える事で伝えようとしたり…。
ここで飼い主が「やめなさいって言ってるでしょ!」と激しく怒鳴ってしまうと、犬は「飼い主も同調してくれている」と勘違いしたり、興奮状態を煽ってしまったりして、より吠えグセがヒートアップする恐れがあります。
2.危機を感じ取ると攻撃的な行動に出る
怒りっぽい人に飼われている犬は、飼い主に大声で怒鳴られたり、場合によっては軽く叩かれてしつけをされたりと攻撃的な方法でしつけをされていることが多いです。
このように常に怯えていなければいけない状況に置かれた犬は、不安や恐怖から自分の身を守るために防衛の意味を込めて攻撃的な行動に出ることがあります。
例えば、怒ってくる飼い主に対して威嚇するように吠えてみたり、飼い主が触ろうとすると体を強張らせた後に唸ってみたり、時には噛みつく真似をしたり実際に噛み付いてしまったりすることもあるかもしれません。
こうした行動は、一般的に「問題行動が多い」と考えられることが多いですが、この場合は自分の身を守るために行っている行動なので、飼い主自身に問題があるケースも少なくありません。
3.常に警戒している様子を見せる
飼い主が怒りっぽい場合、前述したように常に「いつ怒られるのだろうか」「また怖い思いをするかもしれない」と気を張っている犬が多く、常に警戒している様子を見せている傾向にあります。
眠るときもぐっすり眠るのではなく、うつ伏せの状態でいつでも起き上がり逃げられる状態を作っていたり、あまり眠らず姿勢をピンと伸ばして飼い主の行動を観察したりといった様子が見られます。
また、ごはんや散歩中、遊ぼうとした時など、何かする時に必ず飼い主の様子を窺うように上目遣いで許可を求めるような表情を見せることもあります。
このような様子を見せている場合、飼い主に対して心の奥で恐怖や怯えを感じている可能性が高いため、普段の愛犬に対する接し方を今一度見直してみましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は飼い主の性格に影響されるため、飼い主がいつも怒ってばかりいると、ストレスや恐怖心から攻撃的な様子や常に警戒している様子を見せることが多くなります。
今回紹介した特徴に愛犬が当てはまるようであれば、この機会に愛犬への接し方を改善しましょう。