犬の『尿路結石』はどんな感じ?注意して見るべき3つのポイントとは

犬の『尿路結石』はどんな感じ?注意して見るべき3つのポイントとは

皆さん尿路結石という病気はご存知ですか?「尿石症」とも言われ、腎臓や膀胱、尿管、尿道に結石が出来てしまう病気です。この結石ができることで命に係わる病気に発展することもあるので注意が必要です。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

尿路結石とは

犬の泌尿器図

尿が通過する臓器(腎臓、膀胱、尿管、尿道)に何らかの原因で結石ができる病気です。

結石が出来た部位によって、「腎結石」「膀胱結石」「尿管結石」「尿道結石」というように名前が変わります。
 
また、結石は尿の元になる血液や尿中に含まれているミネラル分が固まって作られます。固まったミネラルの成分によっても名前や治療方法が変わります。

犬の場合はリン酸、アンモニウム、マグネシウムが主成分になる「ストルバイト結石」や、シュウ酸カルシウム結石が多いようです。

特にストルバイト結石は膀胱で出来やすい結石で、尿がアルカリ性となることが原因になり形成されます。尿検査でアルカリ性になった場合は結石ができやすい状態だと言えます。

結石ができる原因は様々です。

細菌感染などで尿路に炎症がおこった結果、尿のPHが変化することでも発生しますし、結石の成分をおやつやフードで過剰に摂取することでもおこります。

また飲水量が少なく尿の濃度が濃い場合も結石ができやすいようです。

初期は尿中にミネラルの結晶が多く排出されることで発見できます。これが進むと結晶が大きくなります。

結晶の状態であったり小さな結石であれば、排尿時に自然に体外へ排出されることもあり、病気に気が付きにくいでしょう。

しかし肉眼でも見える結石となって尿路のどこかに詰まってしまうと、おなかを痛がったり排尿を嫌がったりします。

また完全に詰まってしまって尿が出ない状態になってしまうと、一気に重症状態に陥り、腎不全や膀胱破裂など命に係わる症状に陥る危険があります。

気を付けるポイント

水を飲むポメラニアン

尿路結石を引き起こす原因はいくつかありますが、特に気を付けたいのが以下の三点です。

1.飲水量

犬をはじめ動物は水を飲むことがとても大切です。

きちんと水を飲むことは、体の血液の濃度を一定に保ったり、体の老廃物を排出したりするうえでとても重要ですね。

逆に水を飲まないと血液もドロドロになりますし、尿も濃く、少なくなって老廃物を体外に出せなくなります。

犬は一般的に、一日に体重あたり50~60ml程度の水を飲むと言われています。

体重が5kgの犬であれば一日に250~300ml、体重が20kgの犬であれば1ℓ以上飲むことになります。

夏場や運動した後であればもっと飲むかもしれません。

しかし冬場や寒いところにいる犬は、体温を下げないように水を控える傾向があります。

すると血液や尿の濃度が濃くなり、結石ができやすくなってしまうのです。

そのため、特に冬場などは犬の水を飲んだ量をきちんと観察しましょう。

あまりに飲まないようであれば、少し温めてあげたりミルクを薄めてあげたりするなどして、しっかり水分が摂取できるように工夫してあげましょう。

2.食事内容

現在では多くの犬たちがドッグフードを中心とした食事になっているかと思います。

市販されているドッグフードであれば、年齢のステージごとに必要栄養素などが計算されているのでそれほどの偏りがないので与えやすい食事となっています。

しかしそれでも体質によっては特定のフードではミネラル分が多すぎて結石ができやすくなることもあるようです。

愛犬にドッグフードを与える際は、成分をよく見てあげてください。

3.膀胱炎などの感染症

結石が出来た結果、膀胱炎になるというパターンもありますが、逆のパターンもあります。

特にストルバイト結石の場合、膀胱炎などの細菌感染による炎症がおこると尿がアルカリ性に傾いてしまうことで発生することが多いようです。

特に女の子の場合は膀胱から尿道口までの距離が短く、陰部をよくなめて綺麗にしようとするため細菌感染からの膀胱炎になりやすいので注意しましょう。

発情前後も陰部をよくなめるため、膀胱炎になりやすい時期です。

まとめ

聴診器と犬

尿路結石は再発しやすい病気なので長期間の食事療法や運動療法、場合によっては手術による治療が必要となります。

一度発症するとなかなか完治しない病気です。あれっと思ったらトイレの回数やおしっこの量をよく観察してあげましょう。

回数が少なすぎれば尿が濃くなって結石の可能性が上がりますし、逆に頻尿であれば膀胱炎になっている可能性もあります。

いずれの場合もお水をしっかり飲ませて、余計なものをおしっこといっしょに体外に排出させてあげることが大切です。

また早めに動物病院を受診し、適切な治療を受けてください。

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