犬と猫を一緒に飼う時に必ず意識すべきこと
犬と猫の相性が合うかどうかは正直それぞれの性格によると思います。
お互いを大好きすぎて一日中べったりくっついて過ごす犬と猫もいます。どちらかが拒絶する犬と猫もいます。
お互いに興味がなく、仲良くはないけど喧嘩することもない犬と猫もいます。
子供の頃から犬と暮らしてきた私の家に子猫がやって来た時は心配ばかりの毎日でした。
猫をケージから出してあげることは一生できないだろうと思っていました。
猫と暮らすようになってから4年半が経った今だからこそ分かる「犬と猫を一緒に飼うこと」についてお話しさせてください。
きっとお役に立てると思います。
1.付かず離れずの関係から始める
先に住む者を優先し、後から来た者はしばらくの間、ケージの中で過ごすのがよいと思います。
ケージは他の部屋に置き、出入りできないようにします。目が離れている間の攻撃やケガや事故を防ぐためです。
犬と猫の相性を確かめる期間が必要です。
飼い主が見守る中で一日に数回ケージ越しに対面させます。猫パンチに備えてください。ケージの隙間から手を出し入れして犬を攻撃してしまうことがあります。
いきなり犬と猫を近づけては危険ですが、だからと言って離してばかりいるとお互いに慣れることができません。
犬と猫がお互いを知り合うために、飼い主が犬と猫の相性を確かめるために、付かず離れずの関係から始めることを意識してみてください。
2.猫は飼い主や同居犬を威嚇・攻撃する
猫は飼い主や同居犬を威嚇しますし、猫の目の前を通ろうとしただけで猫パンチしたり噛みついたりなど攻撃することがある、ということを意識して暮らす必要があります。
攻撃まではしなくとも、背中をキュッと高く丸めるようにして上げ、毛を逆立てながら「シャーッ!」と威嚇することがあります。
- お散歩に行った飼い主や同居犬が知らないニオイを付けて帰って来たから
- くつろいでいたところを刺激されたから
- 無防備な時に驚かされたから
- 構ってほしくない時にしつこく構われたから
- ストレスが溜まっていて八つ当たりしたかった
- 威嚇や攻撃ではなく狩りの練習をしているだけ
ほとんどの場合、このようなことが理由です。
本気で噛みつくことがあるため、飼い主や同居犬が大怪我を負ってしまう可能性があります。
私も4年半の間に一度だけ猫に本気で噛まれ、病院送りにされました。ブラッシングされたことに腹を立てたようでした。
3.ライフスタイルの違い
犬は群れで暮らす動物です。飼い主に従順であるため、犬と人が安全に快適に暮らすためのしつけが可能です。
一緒にソファーに座ってくつろいだり、一緒にお散歩や運動やスポーツをしたり、お出かけや旅行も楽しむことができます。
猫は単独で暮らす動物です。飼い主の指示に従うとは限りません。可能なしつけはトイレくらいでしょうか。
飼い主に呼ばれたからといって必ずやって来るとは限りません。自由にさせていると家のどこにいるか分からないこともあります。
また、飼い主自身のライフスタイルもあるでしょう。
人と犬と猫、それぞれに暮らしやすさの違いがあり、飼い主のライフスタイルを犬や猫に押し付けることはストレスや病気の原因になります。
犬と猫のライフスタイルの違いを知り、それぞれの性格や好みを知り、飼い主として配慮してあげなければならないと思います。
4.決めつけるのではなく犬と猫に任せる
うちの犬と猫の場合、中型犬のオスが子猫に対して獲物を狙うようなポーズをしたため、猫はケージで暮らすことになりました。
(この子猫は、一生ケージの中で暮らすことになるかもしれない…)と思っていました。
しかし、怖いもの知らずの子猫が成長して大きくなった時、恐怖心を知り、犬を威嚇するようになりました。
ケージ越しではありますが、犬を激しく攻撃するような態度を取るようになりました。
私は犬と猫が仲良く一緒に暮らす日は来ないと決めつけていました。
一緒に暮らして4年半、決して仲が良いとは言えません。猫は1階で暮らし、犬は2階で暮らすのが基本です。
しかし、やっと最近、お散歩へ出かける犬を猫がお見送りとお出迎えをしてくれるようになりました。鼻と鼻を合わせて挨拶をすることもできます。
時間はかかるかもしれませんが、安全であることを見守りつつ、犬と猫に判断を任せてみるのもよいのではないでしょうか。
まとめ
犬と猫を一緒に飼う時に必ず意識すべきことを4つ解説しました。
- 付かず離れずの関係から始める
- 猫は飼い主や同居犬を威嚇攻撃する
- ライフスタイルの違い
- 決めつけるのではなく犬と猫に任せる
今回は、犬と猫両方と暮らす飼い主が経験したことを元に書かせていただきました。
全ての犬と猫に当てはまるわけではありませんが、これから新しい家族を迎える方のお役に立てる情報であれば嬉しいです。