️犬が不安になる原因
1.飼い主がそっけない
普段飼い主にべったりな犬は、1匹で取り残される時間を嫌がります。
忙しさを理由に犬に構えずにいると、「嫌いになったの?」「遊んでくれないの?」と不安な気持ちはどんどん大きくなっていきます。
【対処法】在宅中に常に犬に構ってばかりいると飼い主に依存するようになり、自立した行動がとれなくなります。
在宅中は「犬と遊ぶ時間」「ひとりで遊ばせる時間」を切り分けて、適度な距離感を保つようにしましょう。
2.周囲で大きな音がする
多くの犬は、「大きな音」を苦手としています。代表例として、雷や花火の音が挙げられます。
鼓膜に響く衝撃音は犬に恐怖を与えやすく、身の危険を感じさせます。
オス犬よりもメス犬の方が、音に対する感受性が高いようです。
【対処法】内科的な疾患が原因で恐怖症のような症状が出ている可能性が考えられるため、まず動物病院での診察を受けましょう。
病気がなければ、行動上の問題として受け止めます。「音が鳴っても、飼い主が落ち着いていること」を心がけてみてください。
犬は飼い主の様子を見て、状況を判断しています。
それでも改善が見られず、症状が悪化するようであれば、音を遮断する工夫をしたり、治療の必要性を獣医師に相談してみましょう。
3.家族構成の変化
結婚・出産などによる家族構成の変化は、犬が予期せぬ出来事であり、戸惑いを感じます。
飼い主の注意が他に向いていたり、接し方の微妙な違いが犬を不安にさせ、嫉妬心をかき立てます。
逆に、今まで一緒に暮らしていたにも関わらず、進学・就職により、同居する家族が急にいなくなってしまうことも不安要素の1つになります。
【対処法】犬が快適に過ごせるよう、居心地の良い環境を整えてあげてください。ハウスは窓やドア、テレビから離して設置するのが良いです。
また、寂しい思いをさせないように、犬とふれあう時間を意識的に設けるようにしましょう。
️こんな症状は不安の表れ
犬の心が不安定な状態のとき、どのような行動をとるのか考えてみましょう。犬自身どうしたら良いか分からず、困惑しているかもしれません。
- 悲しそうな声で鳴く
- いつまでも鳴き止まない
- 体の震えが止まらない
- 下痢が続く
- 部屋の物を荒らす
甘えん坊だと思っていたら、実は「分離不安症」だったということがあります。
1〜2歳、7歳以上の犬は分離不安症を発症しやすいため、気になる症状があれば、早めの受診をおすすめします。
️犬が喜ぶのはどんなとき?
口角を上げてニコッと微笑む犬の表情は、見ていてとても癒されますよね。
飼い主の真似をしているという説もありますが、いずれにしても嬉しい瞬間であることには変わりありません。
- 飼い主が褒めてくれるとき
- 飼い主と遊んでいるとき
- 飼い主が撫でてくれるとき
犬にとっての喜びとは「飼い主と一緒に時間を過ごす」ことです。飼い主は唯一無二の存在であり、信頼できる家族なのです。
️まとめ
穏やかで楽しい犬生を全うしてもらうためには、飼い主の皆さんが、毎日愛情を込めて接してあげることが一番です。
犬についての知識を深め、犬の気持ちをより理解できるようになったら、犬との暮らしが更に充実した日々に変わっていくと思います。
犬に変化を求めるのではなく、飼い主側の配慮が結果的に犬を成長に導きます。飼い主が優しく接して、犬を友好的な性格に育てましょう。