ペットにかかる費用についてのアンケート調査
犬や猫と暮らしている方なら、彼らにかかる費用は決して小さくないことはご存知のとおりですね。先頃アメリカの保険会社メットライフが犬と猫の飼い主2,000人を対象にして、ペットに関する消費習慣についてのアンケート調査を実施しました。
フードやベッド、そして医療費くらいは初めてペットを迎える人でも簡単に予想ができるのですが「こんなことにも!?」とか「予想してたよりもずっと高い!」など、多くの人が驚きの声を寄せているのが興味深いです。
アンケートに答えた人の61%が「当初考えていたよりも費用がかかる」と感じているようです。
「こんなにかかるの?」という驚きの声
アンケートに答えた飼い主さんたちがペットにかけるベーシックな費用の平均は年間4,500ドル(約51万円)だったそうで、回答者のうち5人に2人は「ペットは子育てと同じくらい費用がかかる」と答えたといいます。
確かに子猫や子犬から飼い始めたとしたら、長生きする子なら子供が成人するまでくらいの期間は一緒に暮らすわけですから、大げさとも言えないですね。医療費がかさむと子どもの学費くらいの出費になることもありますので、この回答は十分にあり得ます。
ペットを飼い始めた後に気づいた出費では「シミ取りや臭い取りの洗剤が思った以上の出費だった」という人が27%もいました。
ペットのために最近買ったものは何?という項目と、ペットのための高価な買い物という項目では、どちらもフードが最も多い回答だったそうです。
ペットのための大きな出費と言えば、やはり筆頭にくるのは医療費です。上記の「高価な買い物」でも、ノミダニ駆虫薬やその他の医薬品が上位に来ていました。
また回答者の約3分の1は動物病院に行くと少なくとも500ドルの出費になると答えました。
それでも深いペットへの愛
ペットへの出費がかさむことに驚いたり悩んだりしながらも、52%の人が「自分よりもペットのための年間出費の方が多い」と答えています。
また、58%が「自分よりペットの健康が心配」とも答えています。気持ちはとてもよくわかりますが、飼い主さんが元気でないと犬や猫のお世話ができませんから、これはどちらも同じくらい大切ですね。
74%の人が医療費などの高額の出費について「それでもペットと暮らすことは幸せ」と答えています。これは多くの方が同意されることと思います。
アンケートの回答者の約7割はペットが若いうちの方が費用がかかると考えています。しかし同時に同じくらいの数の回答者が、ペットの加齢とそれに伴う健康の問題が心配だと答えています。加齢と健康の問題では、関節炎など可動性の低下43%、ガン39%が最も多い回答でした。
まとめ
アメリカの保険会社が実施したアンケートから、多くの飼い主さんが苦労しながらもペットのための出費をまかなっており、特に現在と将来の医療費についての心配が高いことなどの結果をご紹介しました。
この調査は保険会社によるものなので、ペット保険の大切さを訴えるものになっているのですが、人間のように健康保険が使えないペットの医療費は膨大になりがちなのも事実です。
ペット保険や貯蓄など方法はどうであれ、愛犬や愛猫のための急な出費への備えを普段から対策しておく必要があります。
《参考URL》
https://www.studyfinds.org/owning-pet-more-expensive-than-children/