犬にも思春期があるって本当?
実は、以前から犬の専門家の間では「犬にも思春期があるのでは?」と囁かれていました。そして最近になって、犬にも思春期があり、飼い主に対して反抗的な態度を取るようになる時期が訪れるということが判明したのです。
1.思春期は生後6ヵ月〜9ヵ月頃によく見られる
思春期は子どもが成長過程において自我を持ち始め、自立するために必要な時期とも言われています。そのため、犬も「子ども」にあたる時期に思春期を迎えることが多いです。
これは犬によって個体差があるため、一概に「絶対にこの時期に思春期が来る」とは言い切れません。しかし、多くの犬は生後6ヵ月〜9ヵ月頃に訪れると研究の結果わかったと言います。
この思春期は、いつまで続くのかという問いに対して、やはり個体差が大きく「絶対この時期までにおさまる」とは断言できません。しかし、成犬期に入る1歳を過ぎた頃になると、少しずつ落ち着きを取り戻し、元の従順な態度に戻る犬が多いと言われています。
2.とにかく個体差が大きい思春期
先ほどもお話しした通り、犬の思春期には個体差があり犬種や性別、また性格によっても思春期が訪れるタイミングが異なります。
例えば、小型犬は比較的早く生後4ヵ月頃から見られることがあるのに対して、大型犬は生後9ヵ月から12ヵ月頃に見られることが多いと調査の結果判明しています。
また、オスはマーキングが、メスは発情期が始まった後に思春期を迎えることが多く、大人になるための重要な過程であることがわかります。
また、思春期に起こる反抗的な態度ですが、犬によって性格が大きく異なるため、反抗的な態度の度合いも異なります。
穏やかな犬は飼い主が気にならない程度の反抗であったり、反対にやんちゃな犬は飼い主も驚くほど反抗的な態度をとったりと、犬によって様々です。
しかし、こうしたそれぞれの犬に起こる思春期に対して、飼い主は寛容に受け止め、そして正しく対応してあげることが求められます。
犬が思春期に!反抗的な態度への正しい対処方法3選
では、思春期を迎えて反抗的な態度を取るようになった愛犬に対し、飼い主はどのような対応をするべきなのでしょうか。ここでは反抗的な態度を取る犬への正しい対処方法について紹介します。
1.反抗的な態度に落ち着いて対応する
まず、反抗的な態度を取る犬に対して、うろたえたり怯えたり、あるいは叱るといった行為はNGです。飼い主が普段とは違う対応をすることで、犬はより過剰な反応を見せる恐れがあります。
また、思春期の飼い主の対応で犬の飼い主に対する信頼度が変わってきます。吠えたり唸ったり、時には噛みつくような姿勢を見せると思いますが、思春期の反抗的な態度には叱ってやめさせるのではなく、その反抗的な態度を取る原因について対応してあげるのが適切です。
飼い主は落ち着いて愛犬をなだめるようにし、何が原因でこのように警戒心を抱いているのか考えてみましょう。
2.反抗的な態度を取る原因を排除する
反抗的な態度を取る時、多くの犬は何かに対して漠然と不安や恐怖、警戒心を抱いていることが多いです。自我が生まれることで精神面が不安定になりやすい時期なので、ちょっとした変化にも敏感に反応してしまいます。
こうした反抗的な態度を取るようになった原因を考え、事前に排除したり、なるべく刺激を与えたりしないよう予防してあげることも大切です。
例えば、ごはんをあまり食べないのであれば、とりあえず量を少なくしてみたり、複数回に分けて与えたりと工夫してみましょう。
3.日頃からスキンシップやコミュニケーションを積極的に取る
思春期は精神面が不安定になりやすいです。そのため、日頃から積極的にスキンシップやコミュニケーションを図ることで、飼い主がいることの安心感を認識させてあげるのも重要です。
散歩に行くときは犬が本能的欲求を満たせるような質の良い散歩を心がけたり、家の中でも一緒にコミュニケーションをとりながらおもちゃで遊んだりと、しっかりと愛情を注いであげてください。
まとめ
犬の思春期のタイミングや期間、度合いは犬によって異なります。そのため、正しい対処方法を実践していても、なかなかおさまらないということもあるかもしれません。
しかし、そのような時も慌てず冷静に正しい接し方としつけを実践し、あまりにも反抗的な態度がひどい場合は、ドッグトレーナーなどに相談してみましょう。