怯える愛犬をすぐに安心させる魔法のテクニック
1.肉球を優しくマッサージする
愛犬が怯えている時は肉球を優しくマッサージしてあげるとよいです。
ポイントは飼い主さんの手が温かいことです。温かい手の平で愛犬の手足や肉球を包み込むようにマッサージします。
飼い主の皆さんにはあまり知られていないようなのですが、犬の肉球は少し特殊な構造をしています。
犬の肉球の内部では、動脈と静脈が並走しています。
「動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう)」と言うのですが、動脈と静脈の間に毛細血管がなく、動脈と静脈が直接繋がっています。
先祖であるオオカミが雪の地面を歩くために備わった特殊な構造であるとされています。
冷たい地面を歩いて冷えた静脈を並走する動脈によって温めることができるという仕組みです。
愛犬が怯えている時は肉球を優しくマッサージし、血行をよくすることで温めてあげてほしいのです。
不安な時、緊張している時、恐怖を感じている時、大好きな飼い主の温かい手で手足や肉球を包まれた愛犬はきっと安心することができるはずです。
飼い主の皆さんにも両親や友人や恋人などと温かい手を繋いだ時、ホッとした経験があるのではないでしょうか。
2.全く関係のない会話をする
例えば、動物病院の待合室で怯える愛犬に対してのテクニックです。
「注射」とか「大丈夫」とか「痛くないよ」は犬にとって不安や恐怖を増す言葉です。
「すぐ終わるからねー」という言葉を耳にした後、強い痛みや恐ろしい経験をしているからです。
動物病院の待合室で怯える愛犬には、全く関係のない言葉をかけたり、全く関係のない会話をしたりしてあげてください。
犬が「楽しいこと」「嬉しいこと」「好きなこと」をイメージできるような言葉や会話をすることがポイントです。
パパの帰りを心待ちにしているのであれば「パパまだかな?もうお仕事終わったかな?駅に迎えに行こうか!」でもよいです。
大好きな犬友達がいるのであれば「今日○○ちゃんに会えるかな?お散歩に誘ってみようか!」でもよいです。
ごはんやおやつなどの絶対に好きな言葉でもよいですし、「ママ後でお買い物に行こうと思うんだけどー」などの本当に全く関係のない話しをしてもよいです。
3.動画を見せる
- 犬のための動画
- 犬が見る動画
- 犬が夢中になる動画
- 犬がリラックスする動画
など、犬が見ることを前提とした動画があります。
飼い主が見ると「これを見て何が面白いのだろうか…」と不思議に思うかもしれません。犬の優れた動体視力によって見る動画だからです。
試しにいくつかの動画を愛犬に見せてみてください。怯えた時に見せるために、愛犬が夢中になる動画を用意しておくのです。
実際に怯える場面に遭遇した時、スマートフォンで見せてみてください。
動物病院の待合室など音を出せない場所でも大丈夫です。犬が動体視力を使って見る動画なので、音は出なくても画面に映像が映ればOKです。
雷や花火の音に怯える時は自宅のテレビ画面に映し出せるように用意しておくとよいと思います。
4.子犬や子猫の鳴き声を聞かせる
成犬が怯えている時、子犬や子猫の鳴き声を聞かせると落ち着かせることができます。
スマートフォンで聞かせてみると、しきりに首をかしげて不思議そうに聞き入ることがあります。
自宅にいる時なのであれば、怯える愛犬がいる部屋とは別の部屋にスマートフォンを置き、子犬や子猫の鳴き声を流してみてください。
怯えていたことも忘れてしまうほど夢中になって探し回ることがあります。
まとめ
怯える愛犬をすぐに安心させる魔法のテクニックを4つ解説しました。
- 肉球を優しくマッサージする
- 全く関係のない会話をする
- 動画を見せる
- 子犬や子猫の鳴き声を聞かせる
うちの愛犬たちが怯えている時に安心させる魔法のテクニックとして最も有効的なのは、やはり「ごはん」「おやつ」「ジャーキー」「ビスケット」などの食べ物の言葉です。
各ご家庭ごとにさまざまな『怯える愛犬を安心させる魔法のテクニック』が存在しそうですね♪